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ドメイン・サーバーはどう選ぶ?これから創業・起業する人に知って欲しい ドメイン・サーバーの選び方

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株式会社solabo

株式会社SoLabo(ソラボ)は、SEO、コンテンツ制作、SNS戦略からデータ分析まで、総合的なデジタルマーケティングでお客様のビジネスをサポートします。

創業・起業する際にWebサイト制作を検討される人も多いのではないでしょうか。Webサイトを作るために「ドメイン」や「サーバー」の準備が必要です。

しかし「ドメイン」や「サーバー」には、たくさんの種類やスペック、専門用語があり、Webサイトをはじめて作成する人にとっては、難しく感じることも多いです。

今回、国内でレンタルサーバー等のサービスを展開しているさくらインターネット様にインタビューさせていただき、全3回にわけてドメイン・サーバーの基本的な知識などを紹介します。

第1回目は創業・起業される方に向けて、ドメイン・サーバーの選び方についてお伺いしました。

これからWebサイトを制作される予定がある人は参考にしてみてください。

【interviewee】

さくらインターネット株式会社 谷口元紀(たにぐち・げんき)氏

さくらインターネット株式会社 クラウド事業本部 インターネットサービス部 部長
さくらインターネット株式会社にて、さくらのレンタルサーバ/ドメイン/SSL/ウェブアクセラレータ(CDN)などのサービス企画を担当。システム開発のPMからWebサイト構築、運営、クリエイティブディレクター、PdM、イベント登壇、書籍含めた記事ライターまで幅広くこなす。

さくらインターネット株式会社

サイト制作で最初にやることはドメインの取得とサーバーの契約

ソラボは創業・起業する方を支援しているので、その際にWebサイトを作りたいという方が多くいらっしゃいます。そういった方が最初にやるべきこととしてはどのようなことがありますか?

まずは独自ドメインの取得とレンタルサーバーの契約がおすすめです。独自ドメインは好きな文字列と.comや.jp、.co.jpを組み合わせて取得できるもので、弊社であれば「sakura.ad.jp」、SoLaboさんであれば「so-labo.co.jp」が独自ドメインになります。

取得したドメインを利用する事で自社だけのメールアドレスやWebサイトのURLを持つことが出来るようになるわけです。

ドメインを取得したあとはレンタルサーバーでWebサイトを公開していきます。会社の顔となるWebサイトを独自ドメインで公開することによって、他社に依存しない自分だけのWebサイトを持ち、自分だけのメールアドレスでビジネスを運営していくことができます。

レンタルサーバーのおすすめは大手会社の500円から2,000円帯のプラン

創業・起業時におすすめの、費用を抑えつつ必要なスペックのあるレンタルサーバーの選び方を教えてください。

まず選び方としては、レンタルサーバーと検索して上位に出てくるような大手サービスの中から選ばれることをおすすめします。

大手サービスであればレンタルサーバーに必要な機能はまず間違いなく揃っていますし、通信のプライバシーを保護するSSLや、WordPressといったブログやWebサイト構築に使えるシステムを簡単に使えるようにする機能など便利な機能も利用出来るからです。

価格帯としては月額500円〜2,000円帯がメジャーで、価格帯に応じて各社機能を差別化して提供しています。

弊社のさくらのレンタルサーバーであれば「スタンダード(425円~/月額)」「プレミアム(900円~/月額)」「法人向け(2,122円~/月額)」が該当します。

さくらインターネット 料金

参考:さくらのレンタルサーバー

Webサイトを中心にビジネスを行う予定があり、かつ事業規模を積極的に拡大していきたいなどの希望がある場合や、Webサイトの制作を外注に依頼する可能性がある場合は、ドメインごとに分離して管理できる機能や複数人で管理ができる機能などを利用できるプランがおススメです。

さくらのレンタルサーバーの場合は、ビジネスプラン(2,122円~/月額)以上が該当します。

逆にローカルなエリアかつお一人で活動されるなどの事業規模であれば、当社ではスタンダートプランでも問題ないとお伝えしています。

ドメインはインターネット上の住所 聞き取りやすい、入力しやすいがポイント

ドメインとは簡単にいうとなんでしょうか?正しい選び方はありますか?

ドメインはインターネット上の住所と言って良いと思います。

先ほど例で挙げましたが、「sakura.ad.jp」「so-labo.co.jp」のように、人間が目で見て分かりやすい名前を付ける事が大切です。

特にビジネス用途で利用する場合は信頼性が大切なので、自分の事業名や法人名と同じ名前のドメイン名を取得するようにしましょう。

選び方のポイントとしては、「口頭で聞き取って入力しやすい」「文字で見て入力しやすい」と言ったことが考えられます。でぃー、てぃーの聞き分けが難しい場合や、l(エル)、1(いち)といったように見た目が紛らわしいものを混ぜて使うと誤解を生む場合があります。

また、よく「.com?.net?どれにしたらいいの?」と迷われる方もいらっしゃいます。

基本的には聞いたことのある一般的なものを選べばOKと言われていますので、.comや.netがおすすめです。ただ、最近外国に登録事業者のあるドメインは円安による値上がりリスクもありますので、.jpもおすすめです。特に法人の方であれば、1社1ドメインしか取得できない.co.jpドメインは持っていて損はないでしょう。

安すぎるものに注意 サーバーとドメインを選ぶ時に気を付けること

経験が浅い人がやってしまいがちな、サーバーやドメインを選ぶ時の失敗はありますか?その注意点やポイントも教えていただきたいです。

まずサーバー選びについては安価すぎるものを選ばないこと、VPSやクラウドは本当に今必要か良く考えることがポイントになります。

安価すぎるサービスの場合、機能やサーバーのスペックが抑えられている場合があります。何の機能が必要で不要なのかが分からない場合は先ほど紹介した大手サービスの500円帯以上のプランを選ぶことをおすすめします。

そうすると少し高くても高性能なサーバーを選んだ方が良いのでしょうか?

高性能だから〜自由度が高いから〜と言う理由でVPSやクラウドを選ぶ方もいらっしゃいますが、

OS(※1)やミドルウェア(※2)の管理という責任がセットになります。

LinuxOSの管理に自信が無い場合、WordPressができればそれでいいという場合は無理に選ぶ必要はありません。管理者権限もついてくるサービスを選択してサーバー管理を怠った結果、サーバー乗っ取り等の被害に遭う場合もあります。

※1 システム全体を管理する基本的なソフトウェアのこと
※2 OSとアプリケーションの間にあるシステムで、インターネット上の複雑な処理を可能にする

なるほど。どこまで自分で管理できるかもサーバー選びのポイントですね。ちなみに、ドメインの取得は何か注意点がありますか??

ドメインの注意点ですが、取得できるドメインは先着順になるので同一名称の企業やサービスが多い場合は先に取得されてしまっている場合があります。その場合は法人名やサービス名も変えてみる選択肢を取ることも必要かもしれません。

トラブルを回避するためにもドメインとサーバーは自身で契約すべき

そしてドメインとサーバー共通して言えることですが、どちらもご自身での契約をおすすめしています。

近年Web制作を依頼していた方と急に連絡が取れなくなったといった問い合わせを多くいただいておりますが、契約名義と違う方に情報を簡単に渡すことが出来ません。

そして契約更新(料金のお支払い)が途絶えると解約となり、Webサイトやメールのデータもドメインも失ってしまうのです。レンタルサーバーやドメインは業者任せにしないで、自分で契約した上で契約情報を共有して作業してもらうのが大切です。

弊社のお客様でも自社名義ではないドメイン・サーバーのため、サイトリニューアルなどが上手く進まないというケースもあります。ドメイン・サーバーは自社名義でご契約ください!!

Webサイト制作のポイントはセキュリティ

最後に、Webサイトをご自身で制作されるという人に向けて注意点などがあれば教えてください!

Webサイト制作の基礎は専門の方にお譲りするとして、とにかく自身でWebサイトを作る際のポイントは、セキュリティです。

レンタルサーバーやドメイン、WordPress、メールアドレスなどパスワードを設定する局面は非常に多くありますが、

心が折れてしまい「password」みたいな単純なパスワードを設定してしまいがちです。

心を鬼にして全てのパスワードを最低12文字(できれば16文字)、英数字記号の混ざった使い回されていないものを設定しましょう。これを守るだけでセキュリティレベルが格段に向上します。

ありがとうございます!パスワードをしっかり設定して、セキュリティレベルを上げましょう!!!

今回のインタビューのまとめ

Webサイトを制作する際は「土地」となるサーバーや「住所」となるドメインが必要です。

創業・起業された方におすすめなのは、必要なスペックが揃っている大手サービスの500円~2,000円のプランです。この価格帯から、今後Webサイトをどのようにしていきたいか計画して選びましょう。

安すぎるものを契約すると、必要なスペックが無かったということにつながりかねない一方、高性能すぎるものを契約すると、OSやミドルウェアなどの管理の責任が生まれます。

自身に合ったサーバーやドメインを見つけ、顧客獲得やブランティングに活かしていきましょう。

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