LINE運用・配信代行
LINE公式アカウントのメッセージの種類と活用方法を解説
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LINE公式アカウントのメッセージ機能には様々な種類があります。メッセージを一斉配信するだけでなく、友だちになったユーザーと個別でチャットをすることや自動応答機能を使って返信することも可能です。
この記事では、LINE公式アカウントでメッセージを配信する方法を紹介します。メッセージの種類ごとの特徴や使い方についても解説しているので、LINE公式アカウントのメッセージ機能の違いを知りたい人は参考にしてみて下さい。
LINE公式アカウントで送信できるメッセージの種類
LINE公式アカウントのメッセージ機能は、5種類に大別できます。
【LINE公式アカウントで利用できるメッセージの種類】
- メッセージ配信
- あいさつメッセージ
- 自動応答メッセージ
- チャット
- ステップ配信
LINE公式アカウントのメッセージ機能には、友だち登録しているユーザー全員への一斉配信だけでなく、個別のチャットや自動返信メッセージなどがあります。LINE公式アカウントの運用目的に合わせて、利用するメッセージを選択すると良いでしょう。
友だち登録しているユーザー全員に一斉送信されるメッセージ配信
メッセージ配信では、LINE公式アカウントを友だち登録しているユーザー全員にメッセージを一斉配信できます。最新情報やキャンペーンの告知など、多くのユーザーへ情報を届けたい場合に適したメッセージです。
メッセージの一斉配信は、LINE公式アカウントの管理画面の「メッセージ配信」から行います。メッセージ配信では1通につき3つの吹き出しまで設定でき、テキストだけでなくスタンプやクーポンも送信が可能です。
一斉配信メッセージは、時間を設定して配信の予約ができます。あらかじめメッセージを作成しておき、ユーザーに見てもらいやすい時間帯や情報のリリースに合わせてメッセージを配信するよう設定すると良いでしょう。
新規で友だち登録したユーザーに自動で送信されるあいさつメッセージ
あいさつメッセージは、ユーザーがLINE公式アカウントを友だち登録したタイミングで自動送信されます 。デフォルトのあいさつメッセージの内容は、いつでも自由に変更が可能です。
あいさつメッセージには、友だち登録のお礼やユーザーがLINE公式アカウントを利用してできることなどを記載しましょう。ユーザーが最初に受け取るあいさつメッセージで好印象を持ってもらうことで、ブロックを防ぎLINE公式アカウントの利用促進につながります。
あいさつメッセージは一度に5つの吹き出しまで設定が可能です。メッセージの他にクーポンなどLINE限定の特典を用意して、ユーザーがLINE公式アカウントを利用したいと思えるあいさつメッセージとなるよう工夫してみましょう。
ユーザーからのメッセージに自動で返信できる自動応答メッセージ
自動応答メッセージでは、ユーザーから受信したメッセージに自動で返信ができます。自動応答メッセージには応答メッセージとAI応答メッセージの2種類があり、用途に応じた使い分けや併用が可能です。
【応答メッセージとAI応答メッセージの違い】
応答メッセージ | AI応答メッセージ | |
特徴 | ・設定したキーワードと完全一致するメッセージを受信した場合に自動返信される。
・キーワードを設定せず、登録したメッセージの中からランダムでの応答も可能。 |
・ユーザーからのメッセージの内容をAIが判断して、対応するメッセージが自動返信される。
・応答メッセージよりも幅広い内容への応答が可能。 |
応答メッセージは、ユーザーからのメッセージが設定のキーワードに合致した場合に自動で返信されます。キーワードは完全一致でなければならないため、キーワードが「営業時間」であれば「営業時間は?」というメッセージには反応できません。1つのメッセージに複数のキーワードを設定できるので、様々な質問パターンのキーワードを登録しておくと良いでしょう。
AI応答メッセージは、ユーザーからのメッセージの内容をAIが自動で判別し、対応するカテゴリのメッセージが自動で返信されます。キーワードの設定は不要で、応答メッセージよりも幅広い内容のメッセージに対応が可能ですが、長文や複雑なメッセージなどはAIが判別できません。応答不可メッセージや適切でないメッセージが送られてしまうと、手動での返信が必要となるケースがあります。
自動応答メッセージはチャットと組み合わせての利用もできるため、基本的な運用は自動応答メッセージで行い、対応が難しい場合のみ手動で返信することが可能です。LINE公式アカウント運用の負担を軽減したい場合には、自動応答メッセージの利用を検討すると良いでしょう。
ユーザーと個別に連絡できるチャット
LINE公式アカウントのチャット機能を利用すれば、ユーザーと個別に連絡を取ることができます。LINEで予約や問い合わせを受け付けたい場合には、チャットを利用しましょう。
トーク履歴が残ることで、いつでも予約や問い合わせ内容を確認することができます。また、外出中や顧客対応中の連絡にも、手が空いたタイミングで返信が可能です。
LINE公式アカウントと直接チャットができることを知らないユーザーもいます。LINE公式アカウントのプロフィールやあいさつメッセージに、チャットで個別でのやり取りができる旨を記載しておくと良いでしょう。
設定されたタイミングや条件に応じて送信されるステップ配信
ステップ配信では、設定されたタイミングや条件に応じてあらかじめ設定したメッセージを順番に送信できます。
ステップ配信では、ユーザーから友だち追加された日や特定の条件に該当するユーザーを配信開始条件として、起点とする日からの経過日数に応じてメッセージが配信されます。条件による分岐を追加することで、ユーザーの属性などによって配信するメッセージを変えることが可能です。次のメッセージ配信までの期間は1~30日の間で自由に設定でき、1つのルートで最大10通まで設定できます。
たとえば、開始条件を「友だち追加」とし、待ち時間を「3日」に設定すると、友だち追加をした3日後に指定したメッセージが送信されます。また、条件分岐の追加で条件を男性と女性に分けるよう設定すると、女性のユーザーだけにメッセージを送信することや女性と男性で別のメッセージを送信することが可能です。
ステップ配信を利用することで、LINE公式アカウントでのメッセージ配信の自動化ができます。また、それぞれのユーザーに合わせた情報を配信できるため、LINE公式アカウントに対するユーザーの満足度の向上も期待できるでしょう。
なお、ステップ配信はLINE公式アカウントの管理アプリでは設定ができません。ステップ配信を利用する場合は、WEB版のLINE公式アカウントから設定を行って下さい。
LINE公式アカウントのメッセージで送信できる内容
LINE公式アカウントのメッセージでは、テキストだけでなく様々な要素を追加して送信することができます。
【LINE公式アカウントのメッセージで送信できる内容】
- テキスト
- スタンプ
- クーポン
- 写真
- 動画
- カードタイプメッセージ
- リッチメッセージ(※)
- リッチビデオメッセージ(※)
- ボイスメッセージ(※)
- リサーチ(※)
(※はチャットでの利用不可)
写真や動画、音声などを使って商品やサービスを詳細にユーザーへ伝えることができます。また、クーポンを配信してユーザーに来店やサービスの利用をうながすことも可能です。
テキストのみの配信だとユーザー側は読み込む手間が発生するので、配信内容を読んでもらえないケースもあり得ます。そのため、テキスト以外のメッセージも組み合わせ、配信内容が分かりやすくなるように工夫をしていくと良いでしょう。
LINE公式アカウントのメッセージ配信数はプランによって上限がある
LINE公式アカウントのメッセージ配信数は、プランごとに上限が設けられています。上限を超えてメッセージを送信したい場合は、LINE公式アカウントのプランの変更が必要です。
LINE公式アカウントには3つの料金プランがあり、無料で利用できるコミュニケーションプランではメッセージを200通まで送信できます。コミュニケーションプランの他に、ライトプランでは5,000通、スタンダードプランでは30,000通までのメッセージ通数の制限があります。
LINE公式アカウントの料金プランに関しては「LINE公式アカウントの料金について解説」をご覧下さい。
チャットやあいさつメッセージは配信数にカウントされない
チャットやあいさつメッセージなどは、メッセージ配信数にカウントされず何通でも送ることができます。
【配信数にカウントされるメッセージ】
- メッセージ配信
- ステップ配信
【配信数にカウントされないメッセージ】
- あいさつメッセージ
- 自動応答メッセージ
- チャット
配信数としてカウントされるメッセージは、メッセージ配信とステップ配信です。メッセージ配信とステップ配信では、3つの吹き出しまでを1通として送ることができます。メッセージは1人に対して1通とカウントされるため、30人のユーザーに送る場合は30通となります。
あいさつメッセージや自動応答メッセージ、個別のチャットはメッセージ配信数にカウントされません。これらの課金対象外のメッセージを活用することで、メッセージ配信数の消費を最小限に抑えられるでしょう。
一斉配信メッセージや自動応答メッセージは送信後の取り消しができない
一斉配信メッセージや自動応答メッセージは、送信後に取り消すことができません。
個別のチャットでは、メッセージの送信後24時間以内であればトーク画面から取り消しが可能です。しかし、一斉配信メッセージや自動応答メッセージには一度送信したメッセージを取り消す機能がありません。
また、個別のチャットでメッセージの取り消しを行った場合でも、プッシュ通知などでユーザーがすでにメッセージを読んでいる場合があります。配信したメッセージの取り消しは出来ないので、配信前に送信するメッセージに誤りがないか確認しましょう。
まとめ
LINE公式アカウントで利用できるメッセージには様々な種類があり、メッセージの目的に応じて使い分けることができます。
LINE公式アカウントのメッセージ配信数はプランによって上限が設けられていますが、あいさつメッセージやチャットなどは配信数に関わらずメッセージの送信が可能です。
用途に適したメッセージ機能を使い分けて、LINE公式アカウントを効率的に運用しましょう。