LINE運用・配信代行
LINE広告の始め方とは?アカウント設定から広告出稿後までの流れについて解説
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株式会社SoLabo(ソラボ)は、SEO、コンテンツ制作、SNS戦略からデータ分析まで、総合的なデジタルマーケティングでお客様のビジネスをサポートします。
自社広告を配信するのにLINE広告を利用したいと考えている人もいるでしょう。LINE広告はWEB上の手続きでアカウントの作成ができるため、会社や自宅に居ながら広告を始めることができます。
この記事では、LINE広告の設定の始め方をポイントやコツを含みながら解説します。LINE広告の利用を検討している人や設定方法を知りたいと考えている人は参考にしてみてください。
公式アカウントと広告アカウントの作成を行う
公式アカウントと広告アカウントの作成を行いましょう。公式アカウント、広告アカウントの両方がないと広告の出稿ができないからです。
まず、アカウント作成にはLINEビジネスIDの取得を行う必要があります。公式サイトでメールアドレスを登録し、その後名前とパスワードを入力してLINEビジネスIDを発行します。
LINEビジネスID発行後は広告アカウントを作成します。作成が完了する前に、アカウントがLINE上で広告を配信しても良いのかを判断する審査を受ける必要があります。
公式アカウント、広告アカウントがないと広告出稿ができないので、会社情報やLPなどの情報の入力不備や取扱商材でのアカウント審査落ちにならないよう気を付けましょう。
アカウントを作成してからアカウントの審査結果が出るまでには5営業日程かかるとされています。広告アカウントは審査に通り、承認されると削除ができません。
審査が終わった後は、広告費決済に利用するクレジットカード登録を行います。クレジットカードについての詳しい内容は『LINE広告のクレジットカードの登録方法や支払い方法を解説』を参考にしてみてください。
LINE公式アカウントの審査に通らない業種やサービス
LINE広告アカウントの審査に通らない業種やサービスとしては、以下のものがあります。
【LINE広告で出稿できない業種・サービス】
- 特定の宗教、および宗教団体
- ギャンブル関連、パチンコ等(公営競技・宝くじ、スポーツ振興くじは除く)
- アダルト関連
- 出会い系、マッチングサイト等(一部当社が認めた場合を除く)
- 連鎖販売取引
- たばこ、電子タバコ (一部当社が認めた場合を除く)
- 武器全般、毒物・劇物
- 未承認医薬品⋅医療機器等
- 情報商材
- チケット不正転売
- その他当社が不適合と判断した業種⋅業態、商品⋅サービス
上記の業種・サービスに携わる広告アカウントで審査を受けた場合、広告アカウントの開設が認められないことや、広告アカウントの運用を停止されるなどの措置が取られる場合があるので、注意しましょう。
キャンペーン設定で広告配信を通してどのような成果を得たいかの目標設定を行う
広告アカウントにログインした後は、最初にキャンペーンを作成します。キャンペーン設定で広告配信を通してどのような成果を得たいかの目標設定を行いましょう。配信の目的によって、広告の配信方法や広告配信に利用するツールが異なるからです。
キャンペーンの目的設定を行うことにより、目的達成に向けた広告配信を行っていくことが可能になります。広告や遷移先のWebサイトの閲覧数を増やすことに特化するキャンペーン目的や、コンバージョン(購入や資料請求など)数の増加を目指すキャンペーン目的など様々な目標に合わせてキャンペーンを選ぶことができます。
【LINE広告におけるキャンペーンの名称とその概要】
目的 | 内容 |
ウェブサイトへのアクセス | ウェブサイト、LPのアクセスを増やすことを目標にしたキャンペーン |
ウェブサイトコンバージョン | ウェブサイトの中でのコンバージョン(購入や資料請求など)を増やすことを目的としたキャンペーン
LINE Tagの事前設定が必要 |
アプリのインストール | アプリのインストール増加を目指すキャンペーン |
アプリのエンゲージメント | アプリを既にインストールしているユーザーがアプリ起動回数を増やすことを目標としたキャンペーン
アプリの登録とSDK連携が必要 |
友だち追加 | LINE公式アカウントの友だちを増やすことを目的としたキャンペーン
LINE公式アカウントが「認証済み」の場合のみ選択可能 |
動画の再生 | 動画の再生数を増やすことを目的としたキャンペーン
設定できる遷移先はウェブサイトのみ |
リーチ | リーチを増やすことを目的としたキャンペーン |
商品フィードから販売 | ウェブサイトを訪れたりアプリを利用した人が興味を示した商品を広告に表示し、商品の認知度を高めたり購入を促進することができる
LINE Tagの事前設定が必要 |
選択したキャンペーンによってはLINE Tagの設置が必要となります。LINE Tagはユーザーのインターネット上での行動歴や購入歴を記録するのに必要なツールで、主にリターゲティング広告にて利用されています。
キャンペーンの設定では、任意で予算設定も行えます。他の配信方法では配信の成果によっては予算を超えてしまうことがありますが、キャンペーン予算を設定すると予算額を超えずに組んだ予算内で広告配信を自動で行ってくれます。
キャンペーンを設定することによって予算の上限の心配が少なく、効率よく目的達成に繋がる広告配信ができます。詳しくは『LINE広告のキャンペーン目的と配信のコツについて解説』を参考にしてみてください。
広告配信設定にて広告を表示したいユーザーに広告を配信する準備を行う
広告配信設定にて広告を表示したいユーザーに広告を配信する準備を行います。LINE広告では配信ユーザーを選定することで、全体配信を行うよりも興味関心のあるユーザーに多く広告を見てもらえるようになるからです。
【広告配信設定の名称と配信方法】
名称 | 内容 |
オーディエンスセグメント配信 | LINEを利用しているユーザーの属性や行動データをもとに、特定の地域に住むユーザーや自社の商品に興味を持ちそうなユーザーを対象に広告を配信することができる |
類似配信 | 過去に商品を購入したことのある顧客に似ているユーザーをLINE内で新たに探し、オーディエンスを拡張して広告を配信する |
リターゲティング広告 | 自社EC上で商品ページを閲覧したユーザーや、カートで離脱したユーザーに絞って広告を配信する
自社サイトを閲覧したユーザー数が1,000人を超えていないと活用ができない |
オーディエンス配信 | 自社のウェブサイトの閲覧履歴などからユーザーの情報をLINE広告にアップすることでオーディエンスを作成でき、そこから広告を配信する |
上記の配信方法の中から自社の広告に最も適した配信方法を選択しましょう。表の上ほど多くのユーザーにリーチできますが、キャンペーンの目的は達成しにくいです。一方、表の下ほど目的を達成しやすいユーザーに広告を表示できます。一つの配信方法に限定せず、いくつかの配信方法を併用して広告のパフォーマンスを調整すると良いでしょう。
オーディエンスセグメント配信、オーディエンス配信、類似配信については『LINE広告のターゲティングとは?種類や配信のコツを説明』を参考に、リターゲティング広告については『LINE広告のリターゲティング広告の特性や配信方法を解説』を参考にしてみてください。
広告画像となるクリエイティブを登録する
広告画像となるクリエイティブを登録しましょう。クリエイティブとは広告のバナー面を指し、フォーマットによっては動画か静止画どちらかを選択することができます。
LINE広告のクリエイティブにもLINE広告アカウントと同様に審査があり、通過しない場合は広告を出稿することができません。クリエイティブを作る際は、審査通過の為にも以下の事に意識して広告作成を行いましょう。
【クリエイティブ制作で意識すること】
意識すること | 内容 |
モバイルサイズを意識する | モバイルで見た時の印象がクリック率に繋がるため |
同じ広告でも複数の訴求軸でクリエイティブを用意する | 訴求内容によって広告をクリックするユーザーは異なるため |
訴求はLINE広告の規約を破らないように作る | LINE社の規則にはユーザーが不快になる表現の禁止や誇張表現や嘘の表記禁止、宗教やアダルトなどの広告掲載の禁止等がある |
LINEならではの配信方法が多いため、フォーマットや利用ユーザーなど、LINEを活かしたクリエイティブを作成することを意識しましょう。動画は静止画に比べ製作コストが高いので、まずは制作コストの低い静止画のクリエイティブを何通りか作成しユーザーにクリックされやすい訴求を探しましょう。
クリエイティブについての詳しい内容は『LINE広告のクリエイティブとは?事例や作成のコツを解説』を参考にしてみてください。実際にLINE広告で配信を行っている中でクリック数が多かった自社広告の掲載やクリエイティブ作成のコツも詳しく記載しています。
広告が審査落ちになる場合に考えられることは2つある
広告が審査落ちになる場合に考えられることは2つあります。広告の詳細に不備がある場合か、広告内容が不適切な場合かのどちらかです。
テキスト・画像・動画・ランディングページの関連性がない場合や、訴求内容が相違している場合は広告の詳細に不備があるとして審査落ちとなってしまいます。
「絶対痩せられる!」などの優良誤認となり得る表示やユーザーに誤解を与える表現のほか、記載すべき情報がもれている場合は各種関連法規に抵触する恐れがあるため、広告内容が不適切であるとしてクリエイティブの審査に通りません。
各種関連法規やLINEのガイドラインに抵触して審査否認になった場合、クリエイティブの修正はできません。再審査を受けるためには、クリエイティブの作り直しが必要となります。
上記で挙げた原因はほんの一部で、審査落ちになる原因は多いです。審査落ちにならないためにはLINE社が定めているガイドラインを確認し、自社クリエイティブがガイドラインに反していないかを出稿前にチェックするようにしましょう。
さまざまな審査落ちのケースや承認されるクリエイティブのコツについては『LINE広告の審査に落ちる理由と必要な期間を解説』を参考にしてみてください。
広告の配信効果を最大限にするために定期的な検証をして改善を行う
広告の配信効果を最大限にするために定期的な検証をして改善を行いましょう。検証を行いユーザーのニーズを推察することで、配信効果の改善ができます。
配信効果が悪くなる原因として、以下のことが挙げられます。
【配信効果が悪くなる原因】
- 広告を見つけてもらえない(インプレッション数が低い)
- 広告を見つけてもタップされない(クリック率が低い)
- 動画の場合、視聴の途中で離脱される
- 広告がタップされた後は、コンバージョン(注文、購入など)せずに離脱されている
- クリック数とコンバージョン率が釣り合わない(CPAが高い)
上記のような配信効果の悪化を防ぐには広告や配信効果を確認し、「何がダメだったのか」を考察する必要があります。検証に基づきクリエイティブの改善や予算の見直し、入札方法の変更などを行い、多くのユーザーに見てもらえる広告配信を目指しましょう。
まとめ
LINE広告の出稿を行うためには、まず公式アカウントと広告アカウントの作成を行いましょう。商材やサービスによっては審査が通らない場合があるので、確認しておいてください。
広告アカウントの設定が完了したら、興味関心のあるユーザーに多く広告を見てもらえるように、キャンペーンの目的設定、広告配信設定、クリエイティブ設定を行うと広告を配信ができるようになります。
広告配信後も、広告の配信効果を最大限にするために定期的な検証をして改善を行いましょう。検証に基づきクリエイティブの改善や予算の見直し、入札方法の変更などを行い、多くのユーザーに見てもらえる広告配信を目指してみてください。