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LINE公式アカウントを複数人で管理する方法
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LINE公式アカウントを運用している人の中には、ほかのメンバーと役割を分担して複数人でLINE公式アカウントの管理をしたいと考えている人もいるでしょう。
LINE公式アカウントで定期的なメッセージ配信や個別チャットを受け付ける場合、1人で運用を続けるには負担が大きくなります。LINE公式アカウントは複数人で管理できるため、業務の分担や外部へ運用を委託することが可能です。
この記事では、LINE公式アカウントを複数人で管理する方法を解説します。LINE公式アカウントを、複数人で効率よく運用したいと考えている人は参考にしてみて下さい。
管理者が権限を付与すれば複数人でLINE公式アカウントを運用できる
LINE公式アカウントは、管理者がユーザーへ権限を付与することで複数人での運用が可能です。
1つのLINE公式アカウントにつき最大で100人まで権限を持つことができ、権限を付与されたメンバーは自分のパソコンやスマホからLINE公式アカウントの運用を行えるようになります。また、付与する権限によって運用できる業務の範囲が異なるため、相手によって利用できる機能を制限することも可能です。
複数人でLINE公式アカウントを管理することで、ほかの業務が忙しい場合も手が空いているメンバーで対応できます。チャットからの予約や問い合わせへの対応もスムーズに行うことができ、ユーザーの満足度向上にもつながるでしょう。
LINE公式アカウントにおける権限の種類は以下の通りです。
管理者 | 運用担当者 | 運用担当者
(配信権限なし) |
運用担当者
(分析の 閲覧権限なし) |
|
メッセージ配信、
LINE VOOM投稿の作成 |
〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
メッセージ配信、
LINE VOOMの投稿 |
〇 | 〇 | × | 〇 |
分析の閲覧 | 〇 | 〇 | 〇 | × |
アカウント設定の変更 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
チャットの応答 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
メンバー管理 | 〇 | × | × | × |
料金プランの変更
(決済手続き) |
〇 | × | × | × |
アカウントの削除 | 〇 | × | × | × |
管理者は制限なく全ての機能を利用できますが、運用担当者は一部の機能が制限されます。また、運用担当者の中でも3種類の権限があり、メッセージやLINE VOOMの配信または分析の閲覧に制限を設けることが可能です。
配信権限なしの運用担当者は、配信メッセージやLINE VOOMの投稿を作成できますが、投稿することはできません。投稿権限が無ければ誤投稿を防げるので、配信権限無しの運用担当者はメッセージだけ作って欲しい人やチャットの応答をして欲しい人に付与するのに向いています。
分析の閲覧権限なしの運用担当者は、メッセージ配信やLINE VOOMの作成と投稿は可能ですが、ユーザーの属性や友達追加経路などの分析結果を閲覧できません。そのため、分析の閲覧権限無しの運用担当者は内部情報を見せられない委託先などの外部メンバーに付与するのに向いています。
全てのメンバーを管理者にしてしまうと、誤操作によるアカウント削除や情報悪用のリスクも考えられます。LINE公式アカウントの管理者権限は、責任者のみに付与するようにしましょう。
ユーザーへLINE公式アカウントの権限を付与する方法
ユーザーへのLINE公式アカウントの権限の付与は、LINE公式アカウントの作成者が管理画面から行います。
LINE公式アカウントへログインしたら、まずは設定画面内の権限管理を選択して下さい。権限を持っているユーザーが一覧で表示されており、最初はアカウントの作成者のみが管理者として表示されている状態になります。次に「メンバーを追加」ボタンから付与する権限の種類を選択し、権限付与用のURLを発行します。発行したURLをLINEやメールなどで権限を付与したいメンバーへ送信して、相手がURLにアクセスし承認を行うことで権限が付与されます。
付与する権限の種類は、メンバーの承認後でも管理者側で変更が可能です。どの権限を付与するか迷った場合は最初は運用担当者として権限を付与し、運用に慣れてから管理者に変更すると良いでしょう。
権限を付与できない場合の対処法
権限の付与ができない場合、以下の原因が考えられます。
- 権限を付与されるメンバーが100名を超えている
- 権限付与用のURLの有効期限が切れている
- 権限付与用のURLですでに別の人が認証している
- 管理者以外のアカウントでログインしている
権限が付与できない時に多いのが、権限付与のURLの有効期限が切れている場合と、すでに他の人が認証してしまっているケースです。
権限付与用のURLの有効期限は、発行から24時間です。有効期限が切れたURLからは権限の付与ができないため、管理者側でURLの再発行が必要となります。また、1つの権限付与用のURLに対して、権限を付与できるのは1人のみです。すでに別の人が権限を承認したURLではほかのメンバーへ権限を付与できないため、別のURLを発行して下さい。
権限の付与ができずに困っている場合は、以上の項目に該当していないか確認してみましょう。
管理者の登録アドレスとパスワードを共有する
管理者の登録アドレスとパスワードを共有することで、権限を追加しなくても複数のメンバーでLINE公式アカウントを管理できます。
LINE公式アカウントは複数の端末から同時にログインできるため、登録アドレスとパスワードを共有すれば、権限を付与することなく複数のメンバーでLINE公式アカウントの運用が可能です。権限を付与したいメンバーが多い場合、1人1人に権限付与用のURLを発行する手間を省くことができます。
ただし、アドレスとパスワードを共有したメンバーは管理者としてログインすることになるため、アカウントの悪用や誤操作といったリスクが伴います。管理者用の登録アドレスとパスワードを共有する場合は、管理者権限の付与と同等であると考え、責任者のみで共有しましょう。
まとめ
LINE公式アカウントでは、管理者がメンバーに権限を付与することで、1つのアカウントを最大100人で運用できます。
LINE公式アカウントの権限には4種類あり、メンバーごとに利用できる機能の制限が可能です。アカウントの悪用や誤操作によるリスクを抑え、LINE公式アカウントに不慣れなメンバーや委託先の外部メンバーにもLINE公式アカウントの運用を依頼できます。
複数人に権限を付与することで、1人に掛かる負担を軽減し、LINE公式アカウントのスムーズな運用につながります。LINE公式アカウントを1人で管理することが難しいと感じる人は、複数のメンバーでの運用を検討してみましょう。