メディア運用

SEO施策における外部リンクの効果と注意すべき点を解説

この記事の監修者

この記事を書いた人

株式会社solabo

株式会社SoLabo(ソラボ)は、SEO、コンテンツ制作、SNS戦略からデータ分析まで、総合的なデジタルマーケティングでお客様のビジネスをサポートします。

SEO施策の一つとして外部リンクの獲得が挙げられます。しかし、実際に外部リンクを獲得して検索順位は上がるのか、またはどう外部リンクを獲得すればいいのかなど、効果や獲得方法を気になる人もいるでしょう。

実際、Googleなど外部リンクを検索アルゴリズムの評価に組み込んでいると公言している検索エンジンのプラットフォームもあり、外部リンクはSEO上の効果が期待できます。しかし、すべての外部リンクがSEO的にプラスになる訳ではなく、スパム扱いされればマイナス評価を受けることもあるため、リンク施策は慎重に行う必要があります。

この記事では、SEO施策における外部リンクの効果や獲得方法、またリンクを獲得する上での注意点について解説します。外部リンクの活用方法が知りたい方や、注意すべき点を知りたい方は参考にしてみてください。

外部リンクの獲得により検索順位が上昇する可能性がある

SEO対策をするうえで、外部リンクを獲得することにより検索順位が上昇する可能性はあります。各種検索エンジンを運営する会社の中には順位決定のアルゴリズムの中に、ウェブサイトへのリンクを評価していることを明言している会社もあるからです。

たとえば、検索エンジンの最大手であるGoogleは公式により次のようにリンクについての評価を明言しています。

Google 検索が機能するのは、どのサイトのコンテンツが重要かを判断するうえで、膨大なユーザーがウェブサイトに張ったリンクを基準としているからです。(中略)PageRank のアルゴリズムでは、ページ間のリンクを「投票」と解釈し、どのサイトが他のページから最高の情報源として投票されているかを分析します。

引用元:「Googleが掲げる10の事実」

上記の文面からは、外部リンクがどの程度の順位上昇に寄与するかなど具体的な指標は分かりませんが、ユーザーの張ったリンクをサイトの評価対象の一項目にしていることは読み取れます。

BingなどGoogle以外の検索エンジンが外部リンクを検索アルゴリズムの評価対象に含めているかまでは分かりません。しかし、同じ検索エンジンである以上、評価の比重に違いはあれど、外部リンクを検索順位の決定をするアルゴリズムに組み込んでいる可能性はありえます。

以上のことから、SEO対策をするうえで外部リンク施策をすることは検索順位を上昇させる一つの要因になると考えられます。ただし、検索アルゴリズムは外部リンクのみで決定するわけではなく、ユーザーのためになるコンテンツ作りなど他の要因も重要になります。そのため、SEO対策をする時は質の高いコンテンツ作りと並行して外部リンクを獲得する施策をするのが良いでしょう。

外部リンク施策ではナチュラルリンクを集める

外部リンクを集める施策をする時には、ナチュラルリンクを集めるようにしましょう。とくにGoogle上でSEO対策をする場合においては、リンクの評価は「ユーザーがウェブサイトに張ったリンクを基準にしている」と明言しているためです。

ナチュラルリンクとは、ユーザーが自然発生的に張るリンクのことを指します。検索順位を決定するアルゴリズムにおいてはユーザーが張ったリンクが評価されるため、ナチュラルリンクを集めることがSEO上で評価されると推察されます。

ナチュラルリンクを集めるには、次のような施策が考えられます。

【ナチュラルリンクを集めるための施策】

・他社との協賛コンテンツを作成する

・公開しているページにシェアボタンを設置する

・プレスリリースを活用してサイトやページの認知を高める

外部リンクを集めるためには、閲覧者を増やしたり、拡散しやすくなるなどの施策が必要になります。施策を実行することと並行して、閲覧したユーザーが共有したくなるような質の高いコンテンツの作成を心がけてください。

他社との協賛コンテンツを作成する

ナチュラルリンクを獲得するための施策として、相互協力したコンテンツの作成が挙げられます。連携して作ったコンテンツを自社と提携先のサイトでそれぞれ公開すれば、自然な形でリンクを設置することができます。

たとえば、他社のインタビュー記事や、紹介記事を自サイトで作成することにより、他社のサイトに自サイトのリンクが掲載されることが考えられます。

互いに外部リンクを獲得できる他、普段とは異なったユーザーにサイトを閲覧してもらえる可能性があるので、協賛コンテンツを作成することは自社と提携先の相互にメリットのある施策です。

ただし、外部リンクだけが目的となり、コンテンツを作成せずにリンクだけ貼り合う行為はリンクスパムとして扱われるためSEO上でマイナス評価に繋がる可能性があります。そのため、必ず提携先企業と企画を作り、その内容の紹介など中身の伴うコンテンツを作成したうえでリンクを設置するようにしてください。

シェアボタンを作成しSNSに公開する

ナチュラルリンクを獲得するための施策として、公開しているページにSNSへのシェアボタンを設置する手段が考えられます。シェアボタンを設置することで各種SNS上からのナチュラルリンクが集められるからです。

また、SNSに公開することにより露出が増えることから、閲覧者が自社のコンテンツに興味を持ち、SNSに公開前はコンテンツが届かなかったユーザーからの流入が見込める可能性もあります。

ただし、シェアボタンを設置しただけでは拡散できることにユーザーがシェアできることを気付いてくれない可能性があります。そのため、コンテンツ内でシェアの依頼をすることや、シェアボタンのデザインを見やすいものにするなど、クリックされるための工夫が必要になります。

ほかにも、シェアボタンを作成しSNSに公開することにより、コンテンツの露出が増えた結果、批判的なコメントが付けられて拡散される可能性もあります。コンテンツの公開前には、配慮の気持ちがこもったものであるか否かの確認を複数人で行うことも検討してみましょう。

プレスリリースを配信する

ナチュラルリンクを獲得するための施策として、プレスリリースを配信する方法が挙げられます。プレスリリースを配信することにより、1つのコンテンツ投稿に複数のニュースメディアのリンクがつくため、複数のナチュラルリンクを獲得できる可能性があるためです。

また、配信したプレスリリースがニュースメディアを通じて多くのユーザーに届いた結果、閲覧したユーザーが引用リンクを活用して拡散してくれる効果も期待できます。

プレスリリースを配信するには、自社のSNSアカウントによる告知の他、PR TIMESや@Pressなどの配信サービスを活用する手段があります。とくに配信サービスを活用するとニュースメディアに配信されるため、自社にフォロワーがいない状態でも一定のリンク効果が見込めます。

ただし、外部リンク獲得のためにプレスリリースを打つことが目的になり内容のない情報の発信をしてしまうと、自社フォロワーの離反を招いたり配信サービスの規約に違反したりする危険性があります。そのため、プレスリリースを打つ時は、告知するだけの価値がある内容のみを発信するように心がけましょう。

リンクスパムを行わない

SEOで外部リンクを獲得するときは、リンクスパムを行ってはいけません。リンクスパムを行うことは検索エンジンのアルゴリズムをハックする手法であり、SEO上のペナルティを受ける可能性があるためです。

リンクスパムとは主に不正な手段で集められたリンクを指します。とくにGoogleウェブ検索のスパムに関する方針として、自動システムと人間による審査によってポリシーに違反しているコンテンツを検出し、場合によってはリンクスパムを行っているサイトに対して手動での対策を行っています。

【リンクスパムと見なされるポリシーの違反内容】

・金銭のやり取りを含むリンク

・過剰な相互リンク

・自動生成されたサイトから自社サイトへのリンク

リンクスパムと見なされるリンクは、ナチュラルリンクと反対の作為的に張ったリンクです。第三者が能動的に拡散するリンクでなく、外部リンクそのものを目的として獲得した恣意的なリンクがペナルティの対象になります。

ペナルティを受けないために、獲得する外部リンクが各種検索エンジンの規約やポリシーに違反していないか、施策を打つ前に確認してみてください。

金銭のやり取りを含むリンク

金銭のやり取りを含むリンクを活用することは、リンクスパムとみなされる可能性があります。

たとえば、Googleは「スパムに関するポリシー」の項目において、金銭のやり取りで獲得したリンクリンクスパムと明言しています。金銭のやり取りを含むと判断されるリンクは次のようなものが該当します。

【金銭のやり取りを含むリンク】

・リンク自体やリンクを含む投稿に関して金銭をやり取りする

・リンクに関して物品やサービスをやり取りする

・特定の商品について記載してリンクを設定してもらうのと引き換えにその商品を送る

Googleでは2022年12月に行われたリンクスパム対策アップデートにより、購入リンクを検知するアルゴリズムを組んでいます。金銭によって獲得したリンクは無効化される可能性が高いため、リンクを購入する行為は止めておきましょう。

過剰な相互リンク

過剰な相互リンクを行うこともリンクスパムとみなされ、ポリシーに違反していることから手動による対策が行われる可能性があります。

【過剰な相互リンクに該当する行為】

・リンクする代わりにリンクしてもらう行為

・相互リンクのみを目的としてパートナーページを作成する

全ての相互リンクがリンクスパムになるわけではなく、リンクのみを目的としたものがリンクスパムと判断されます。一方、良質なコンテンツの中で自然な外部リンクが設置できる場合にはリンクスパムと判断されません。

リンクスパム扱いされない相互リンクの例としては、事例の紹介ページや協同サービスの紹介を目的としたページに貼るリンクが挙げられます。このようなページにはコンテンツ内容があるため、リンクを設置しても外部リンクとして機能します。

もちろん、コンテンツ内容のあるページであっても、無関係な会社のリンクを設置すればリンクスパム扱いされる可能性が高いです。そのため、相互リンクを行う際にはリンクのみを目的とせず、リンクする必然性のある文脈を用意してからリンクを貼ると良いでしょう。

自動生成されたサイトから自社サイトへのリンク

自動生成されたサイトから自社サイトへのリンクもリンクスパムとみなされます。自動生成されたサイトからのリンクはユーザーが張るリンクではないため、Googleのガイドラインに違反するリンクと判断されるためです。

【自動生成されたと見なされるサイト】

・検索キーワードを含んでいるが、文章としては意味をなさないテキストが掲載されているサイト

・自動化されたツールで翻訳されたテキストが人間によるチェックや編集を経ず公開されたサイト

・自動化された類義語生成や難読化の手法を使用して生成されたテキストが掲載されているサイト

・複数のウェブページからのコンテンツを、十分な付加価値を加えることなくつなぎ合わせたり組み合わせたりしたものが掲載されているサイト

とくにGoogleはペンギンアップデートにより、アルゴリズムで自動生成されたサイトを判断しています。自動生成されたサイトからのリンクは外部リンクとして評価されない他、自動生成サイトから過剰にリンクを集めている場合はSEO評価を下げる原因になります。

自動生成されたサイトからリンクを集めるとペナルティの対象になる恐れがあるため、このようなサイトからのリンクを増やす行為は止めておきましょう。

サイトにスパムリンクが増やされた時の対処方法

サイトを運営していると、SEO順位を落とすために競合他社が悪質なサイトから大量のスパムリンクが設置してくるケースもあり得ます。ただし、検索エンジン側もこのような手法は認識しており、多くの場合は競合に貼られてしまったスパムリンクは無効化されるだけであり、SEOの順位に影響を及ぼすことはほとんど無いと言われています。

しかし、検索エンジンが認識していない自動生成サイトからのリンクなど、競合に貼られてしまったスパムリンクが絶対にサイトのSEO評価を落とさないと断定することはできません。

もしスパムリンクが増やされてしまっており、手動で対策をしたい時には、主にサーチコンソールの「サイトへのリンクを否認する」機能を利用してスパムリンクの否認を行ってください。

とはいえ、悪質なサイトからのリンクを判断するのも難しく、不用意にリンクを否認すると外部リンクが減ってしまい自社サイトのSEO順位が下がる危険性もあります。そのため、サイトへのリンクを否認する時にはサイトの精査を行い、場合によってはSEOの専門家に依頼するなど慎重に実行するようにしてください。

まとめ

SEO施策をするうえで外部リンクは獲得することは、自社サイトの順位上昇に効果があると考えられています。

SEOの効果を上げるためには、ユーザーが自発的に張るナチュラルリンクを獲得することが必要になります。ナチュラルリンクを獲得するためには、拡散しやすい仕組みづくりを実行していく必要があります。

一方、一部の外部リンクはリンクスパムとして扱われ、酷い場合は手動におけるペナルティの対象になります。そのため、リンクを集めることだけを目的としてサイトを作るのではなく、高品質なコンテンツを作成することを心がけ、ナチュラルリンクを獲得できるようなSEO施策を実行していくことが重要になります。

メディア運用について
無料相談・お見積りを申し込み

メディア専門チームにより、SEOに強い記事作成と専門的な編集プロセスで
WEB集客をサポートします。

メールロゴ お問い合わせをする

ソラボが施策してきたLINEマーケティングの最新活用方法を無料公開

独自ノウハウと推奨する拡張ツールを詳細に解説した資料をご用意しました。無料ですので、ぜひご活用ください。

ダウンロード 資料ダウンロードはこちら
一覧へ戻る

お問い合わせ

LINEで相談