LINE運用・配信代行
LINE公式アカウントのリッチメッセージの使い方
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株式会社SoLabo(ソラボ)は、SEO、コンテンツ制作、SNS戦略からデータ分析まで、総合的なデジタルマーケティングでお客様のビジネスをサポートします。
LINE公式アカウントを運用している人の中には、メッセージ配信で画像を使って商品やサービスの訴求をしたいと考えている人もいるでしょう。
LINE公式アカウントのメッセージアイテムであるリッチメッセージを利用すれば、画像とテキストを組み合わせてユーザーへ情報を視覚的にアピールできます。また、リッチメッセージの画像にはアクションを設定でき、ユーザーがタップすることで指定したリンク先などへ誘導が可能です。
この記事では、LINE公式アカウントのリッチメッセージの使い方を解説します。リッチメッセージはLINE公式アカウントの全プランで利用できるため、画像を使って商品やサービスの効率的な訴求をしたいと考えている人は参考にしてみて下さい。
リッチメッセージの画像にはリンクやクーポンを設定できる
リッチメッセージの画像には、リンクやクーポンの設置が可能です。ユーザーが画像をタップすることで、リンク先やクーポンのページへ遷移するよう設定できます。
たとえば、リッチメッセージに新商品の画像と購入ページへのリンクを設置しておくと、画像をタップしたユーザーをウェブサイトの購入ページへ誘導することが可能です。また、1つのリッチメッセージに複数のリンクやクーポンを設定できるため、リンクの隣にクーポンを設置してユーザーへ商品の購入やサービスの利用をうながすこともできます。
作成したリッチメッセージは5000件まで保存ができ、メッセージアイテムとして何度でも配信が可能です。リッチメッセージは画像から直接リンク先やクーポンへ遷移できるため、通常の画像送信よりもユーザーに対して高い誘導効果が期待できるでしょう。
リッチメッセージの作成方法
リッチメッセージの作成は、ウェブ版のLINE公式アカウントの管理画面から行いましょう。アプリ版では既存のリッチメッセージの送信のみ可能で、リッチメッセージを作成することができないためです。
リッチメッセージの作成画面で設定する項目は以下の通りです。
設定項目 |
概要 |
タイトル | プッシュ通知とチャットリストでユーザーに表示されるテキスト。100文字まで設定可能 |
テンプレート | テンプレートによってアクションのエリアを分割できる。分割したエリアごとにURLやクーポンを設定可能 |
画像 | 表示したい画像をアップロードできる。画像サイズを合わせることや、テキストを組み合わせた画像を作成することも可能 |
タイプ | タップしたときのアクションをURLまたはクーポンから選択可能 |
アクションラベル | リッチメッセージの非対応端末で表示されるテキスト。URLの遷移先やクーポンの概要を記入すると良い |
リッチメッセージの作成は、テンプレートをもとに行います。選択したテンプレートに合わせて画像やテキスト、アクションのタイプなどを設定し、ユーザーが利用しやすいリッチメッセージを作成しましょう。
保存したリッチメッセージはあとから編集もできるため、リンク先の変更がある場合やクーポンの期限切れとなった場合はURLの変更やクーポンの差し替えを行って下さい。
プッシュ通知やチャットリストに表示されるタイトルを設定する
リッチメッセージのタイトルは、プッシュ通知やLINEのトーク画面を開く前のチャットリストでユーザーに表示されます。
タイトルは100文字まで設定可能ですが、ユーザーに表示されるのは最初の30文字程度です。表示可能な文字数を超過した分は「…」と表示され、ユーザーからは見ることができません。
しかし、あえて表示しきれない文字数のタイトルを付けることで、続きが知りたいと思ったユーザーにメッセージの開封をうながせる可能性があります。ユーザーに最も伝えたい内容やユーザーの興味を引くタイトルを設定して、トーク画面を開いてもらえるよう工夫すると良いでしょう。
配信したい情報数や画像に応じてテンプレートを設定する
配信する情報数や使用したい画像に応じて、リッチメッセージのアクション領域となるテンプレートを設定しましょう。リッチメッセージは9種類のテンプレートから選択でき、テンプレートで区切られたエリアごとに異なるアクションを設定できます。
たとえば、2つの異なる新商品の訴求をしたい場合には、2分割されたテンプレートを選択しましょう。それぞれのエリアに商品画像とURLを設定すれば、ユーザーは気になる商品の画像をタップして商品の詳細ページへアクセスできます。1つのリッチメッセージには最大で6つのエリアを設定でき、複数の情報をまとめて表示することが可能です。
ただし、分割が多いリッチメッセージは作成に手間が掛かるほか、ユーザーから見づらくなる恐れがあります。LINE公式アカウントのメッセージ配信では、1通のメッセージに3つの吹き出しまで設定ができるため、複数のリッチメッセージを送信することも可能です。分割テンプレートの活用が難しい場合は、分割なしのリッチメッセージを複数作成し、吹き出しを分けて送信すると良いでしょう。
リッチメッセージで利用できる画像の形式とサイズ
リッチメッセージで利用できる画像の形式とサイズは以下の通りです。
【ファイル形式】
- JPG
- JPEG
- PNG
【画像サイズ】
テンプレート |
サイズ(幅×高さ) |
正方形 | 1040px × 1040px |
カスタム | 1040px × 520~2080px |
正方形テンプレートは、複数の画像やテキストを組み合わせて既定のサイズに合わせた画像を作成することが可能です。カスタムテンプレートは高さのある画像を設定できますが、リッチメッセージの作成画面では画像の調整ができないため、既定のサイズの画像を用意する必要があります。
また、ファイルのサイズが10MBより大きい画像はアップロードができません。ファイルサイズが大きい場合は、画像のサイズ変換ソフトなどを使用して画像の解像度を下げるなどの対応をしましょう。
テンプレートのエリアごとにアクションを設定する
リッチメッセージでは、テンプレートで区切られたエリアごとにユーザーがタップした際に起こるアクションの設定が可能です。アクションの設定では、アクションのタイプとアクションラベルを設定できます。
アクションのタイプは、リンクまたはクーポンから選択できます。リンクやクーポンを設定すると、ユーザーがリンクのエリアをタップした際に、設定したURLやクーポン画面へ遷移します。また、リンクやクーポンを設定せず画像の表示のみにすることも可能です。
アクションラベルに入力したテキストは、リッチメッセージの非対応端末などで表示されます。リッチメッセージが正しく表示されない場合にもユーザーにリンク先やクーポンの概要が分かるよう、遷移先の説明を記載しておきましょう。
リッチメッセージを送信できるLINE公式アカウントのメッセージ機能
リッチメッセージを送信できるLINE公式アカウントのメッセージ機能は、以下の通りです。
- メッセージ配信
- ステップ配信
- あいさつメッセージ
メッセージ配信とステップ配信は、メッセージ配信数のカウント対象となります。配信数がカウントされない個別チャットでの送信やLINE VOOMへの投稿はできないため、既存の友だちへリッチメッセージを配信する場合はメッセージ通数を消費します。
ただし、あいさつメッセージでは配信数にカウントされずリッチメッセージの送信が可能です。あいさつメッセージは配信数に関わらず無料で利用でき、新規で友だち追加したユーザー全員に自動送信されます。あいさつメッセージとしてリッチメッセージを送信して、新規のユーザーへクーポンやWEBサイト利用のきっかけを作りましょう。
まとめ
LINE公式アカウントのメッセージアイテムであるリッチメッセージでは、画像を使って商品やサービスの訴求ができます。商品やサービスを視覚的にアピールできるため、テキストだけでは伝わりにくい情報をユーザーに伝えることが可能です。
通常の画像送信との主な違いは、ユーザーが画像をタップすることでリンク先やクーポンへ直接アクセスできることです。作成したリッチメッセージをメッセージ配信やステップ配信で利用して、商品の購入やサービス利用の導線を作ることができます。
リッチメッセージはLINE公式アカウントの無料プランから利用できますが、リッチメッセージを送信できるのはメッセージ配信とステップ配信のみのため、配信数がカウントされます。伝えたい情報が多い場合は、複数のエリアに分割されたテンプレートを使用することで、メッセージ通数を抑えながら効率的な情報配信ができるでしょう。