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LINE公式アカウントのショップカードで集客するには?作り方と効果的な使い方を解説
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株式会社SoLabo(ソラボ)は、SEO、コンテンツ制作、SNS戦略からデータ分析まで、総合的なデジタルマーケティングでお客様のビジネスをサポートします。
LINE公式アカウントでの集客のために、ショップカード機能を利用したいと考えている人もいるでしょう。ショップカードは、設定内容や宣伝方法などの工夫によって集客の向上が期待できます。
この記事では、ショップカードの設定方法と効果的な使い方を解説します。ショップカードを使った集客で売上を伸ばしたいと考えている人は参考にしてみてください。
ショップカードの利用開始の流れ
ショップカードの利用開始までの流れは、以下の通りです。
【ショップカードの利用開始までの流れ】
- ショップカードを作成する
- ポイント付与QRコードを作成する
- ショップカードを配布する
ショップカードの運用には、ショップカードとポイント付与用のQRコードの作成が必要です。ショップカードは作成したQRコードをLINEアプリから読み取ることによって画面上のカードにポイントが貯まる仕組みだからです。
LINE公式アカウントのショップカードは、カードの作成から特典の進呈までをLINE公式アカウント内で完結できるため、設定を完了させれば即日運用が可能となります。ショップカードの公開後は、様々な方法でカードを配布してユーザーへ利用をうながしましょう。
ショップカードの作成方法
ショップカードの作成は、LINE公式アカウントの管理画面内にある「ショップカード」のページから行うことができます。カード設定で指定の項目を入力し、ショップカードを完成させましょう。
【ショップカードの設定項目】
項目 | 概要 |
背景画像 | ショップカードの背景に常時される画像を設定できる。
ファイル形式:JPG、JPEG、PNG ファイルサイズ:3MB以下 推奨画像サイズ:1920px × 960px (※比率が異なる画像は中央揃えで切り取られる) |
デザイン(※) | ショップカードのカラーを10種類の中から選択する。
カードのランクや店舗のイメージに合わせたカラーを自由に選択できる |
ゴールまでのポイント数(※) | ゴールまでのポイント数を1~50の間で設定する |
ゴール特典(※) | ゴールに到達したときにユーザーが受け取る特典チケットを設定する。「特典チケットを作成」から、チケットのデザイン、特典内容、有効期限などを自由に設定できる |
ポイント特典 | ゴールに到達する前の特定のポイントへ到達したときに特典を付与できる。特典を付与する地点と、付与する特典チケットを選択できる |
カード有効期限(※) | ショップカードの有効期限を設定する。
カードの公開後は変更不可 |
有効期限の通知(※) | ショップカードの有効期限前にユーザーへ通知できる。
カードの公開後は変更不可 |
カード取得ボーナス | ショップカード取得時に自動的に付与されるポイント。
0~50ポイントの間で自由に設定できる |
ポイント取得制限(※) | 次のポイント取得までの期間に制限を設けることができる。
設定はすべてのポイント付与QRコードに適用される |
利用ガイド | ショップカードのルールや注意点などを500文字以内で記載できる |
(※)は設定必須項目
作成中のショップカードは下書きとして保存でき、有効期限に関する設定以外は後から変更も可能です。「保存してカードを公開」を押すまではユーザーにショップカードが表示されることは無いため、実際に操作しながら設定を覚えていきましょう。
2枚目以降はランクアップカードを作成する
ショップカードでゴールに到達した後に配布される2枚目以降のカードとして、ランクアップカードの作成が可能です。ランクアップカードを作成せず同じカードを繰り返し使うことも可能ですが、ランクに応じた特典を用意することによってショップカードの利用を継続してもらえる可能性が高くなります。
たとえば、1枚目のショップカードの特典として10%OFFチケットを進呈し、ランクアップカードの特典には50%OFFチケットを進呈することが可能です。カードに合わせて特典内容もランクアップするので、ショップカードの利用を継続することに価値を感じてもらいやすくなります。
各カードでゴールに到達すると、自動的に次のランクのカードがユーザーへ付与されます。ランクアップカードは30枚まで追加できるので、ユーザーに継続して利用してもらえるようランクに合わせた特典内容を工夫してみて下さい。
なお、ランクアップカード以外のショップカードを複数作成することはできず、1枚目のカードを作り直す場合は既存のカードの公開を停止する必要があります。カードだけでなく取得した特典チケットも無効となるため、カードの公開を停止する際はユーザーへの事前の告知を忘れずに行いましょう。
ポイント付与QRコードの作成方法
ポイント付与QRコードの作成は、ショップカードメニュー内の「ポイント付与」画面から行うことができます。
【ポイント付与QRコードの設定項目】
項目 | 概要 |
QRコード名(※) | QRコードのタイトルを30文字以内で設定。
ユーザーには表示されない |
付与ポイント(※) | QRコードを読み込んだときに付与されるポイント数を1~50ポイントの中で設定できる |
読み取り期限 | QRコードの有効期限を設定できる |
位置情報による制限 | 店舗の住所を設定しておくことで、店舗から300m以上離れた場所での読み取りを制限できる |
ポイント取得制限 | 次にポイントを取得できるまでの期間を制限できる |
(※)は設定必須項目
QRコードは複数作成できるほか、QRコードごとに付与ポイント数を設定できるため、利用金額に応じたポイントを付与も可能です。
たとえば、1,000円の利用ごとに1ポイントを付与する場合、会計が3,500円の人には3ポイント、5,900円の人には5ポイントが付与されるQRコードをそれぞれ提示できます。複数回読み取ってもらう必要がないため、スムーズなポイント付与が可能です。
ポイント付与QRコードは、1つのアカウントに付き30個まで作成できます。店舗におけるポイント付与のルールに合わせて、付与ポイント数やポイント取得制限の異なるQRコードを作成して使い分けてみて下さい。
位置情報の利用とポイント取得制限で不正利用の対策ができる
QRコードの作成画面から位置情報や時間によるポイント取得制限を設定することにより、ショップカードの不正利用の対策ができます。
ポイント取得の制限がない場合、QRコードがあれば場所や回数の制限なくポイントの取得が可能です。QRコードは、印刷されたものやスマホのカメラで撮影されたものも有効なので、店舗を利用していないユーザーから不正にポイントを取得される可能性があります。
一方で、位置情報やポイント取得の間隔に制限を設けた場合、ポイント付与条件を満たさない状況でのQRコードの読み取りは無効です。1回の来店で何度もポイントを取得されることや、QRコードを持ち出して不正に利用されることを防止できます。
ただし、位置情報による制限は「店舗から300m以上離れた場所での読み取りを制限」のみであり、店内だけで利用を許可することや距離を変更することはできません。読み取り期限やポイント取得制限と組み合わせて使い、不正利用対策を強化しましょう。
ショップカードの配布方法
ショップカードの配布には、QRコードやURLを使う方法と、LINE公式アカウント内に設置する方法があります。
【ショップカードの配布方法】
配布方法 | 対象ユーザー | 特徴 |
ポイント付与
QRコード |
・店舗の利用者
・LINE公式アカウントを友だち追加していない人 |
QRコードを読み取ることで「友だち追加」「カードの取得」「ポイント付与」を一度に行える |
カード取得用URL | ・店舗を利用していない人
・LINE公式アカウントを友だち追加していない人 |
SNS等でカード取得用URLをシェアすることで、LINE公式アカウントの友だち以外にもショップカードを宣伝できる |
リッチメニュー/
プロフィール |
・LINE公式アカウントを友だち追加している人 | 友だち追加しているユーザーが、LINE公式アカウントからワンタップでショップカードを取得できる |
LINEユーザーであればどの方法でもショップカードを取得できますが、友だち追加や店舗利用の有無などによって適した配布方法が異なります。様々な状況のユーザーにショップカードを取得してもらえるよう、複数の導線を用意しておきましょう。
ショップカードで効果的に集客するコツ
ショップカードで効果的に集客するコツは、多くのユーザーにショップカードの存在を周知させることと、ユーザーが利用したくなるショップカードを作成することです。ショップカードを使って効果的な集客を行うために、以下の点を意識してみましょう。
- オンラインとオフラインの両方でショップカードを宣伝する
- 特典付与までのポイント数を少なめにする
- 分析を使ってショップカードの利用状況を確認する
ショップカードを作成しても、ユーザーがショップカードの存在を知らない場合や、ショップカードにメリットを感じてもらえない場合は利用が見込めません。ショップカードが来店のきっかけとなるよう、宣伝や運用の方法を工夫してみましょう。
オンラインとオフラインの両方でショップカードを宣伝する
ショップカードの集客効果を高めるには、多くのユーザーにショップカードを知ってもらう必要があります。そのため、オンラインとオフラインの両方からショップカードを認知してもらうために宣伝をすると良いでしょう。
【ショップカードの宣伝方法の例】
- 店頭での声掛けを行い、ショップカードを周知させる
- カード取得用のQRコードを店内のポスターやPOPで掲示する
- LINE公式アカウント内のリッチメニューに設置する
- LINE公式アカウントのあいさつメッセージや配信で通達する
- カード取得用のURLをSNSで配信する
店頭やLINE公式アカウントに加えてSNSも活用すれば、いいねや投稿のシェアによって情報を拡散してもらえる可能性があります。友だちや店舗の利用者以外にも情報を見てもらえるため、高い宣伝効果が期待できます。
オンラインでは多くのユーザーへ情報を届けることができ、オフラインでは対面で確実に情報を届けることが可能です。それぞれのメリットを活かすことで、効果的な宣伝ができるしょう。
特典付与までのポイント数を少なめに設定する
特典を獲得しやすいと感じてもらうことは、ユーザーがポイントを貯めるモチベーションにつながるため、特典付与までのポイント数を少なめに設定しておきましょう。
たとえば、1回の来店で1ポイントを付与する場合、50ポイントで特典を獲得できるショップカードでは50回の来店が必要です。特典の獲得までに多くの金額や時間を要する場合、ユーザーの意欲を削いでしまう恐れがあります。
「ポイント特典」を設定すれば、カードの途中でも特典を獲得できます。ゴールまでのポイント数が多い場合も、ポイント特典を設定して身近な目標を作ることにより、ユーザーにモチベーションを維持してもらいやすくなるでしょう。
なお、業種や店舗によって、ユーザーの利用頻度や金額相場は異なります。店舗におけるポイントの付与条件に合わせて、ユーザーが特典を獲得しやすい設定となるよう工夫してみて下さい。
分析を使ってショップカードの利用状況を確認する
LINE公式アカウントの分析機能を使えば、ショップカードに関する様々なデータを確認できます。ショップカードの利用状況を把握することで、問題点の考察と改善につなげましょう。
たとえば、分析データにおける特典チケットの発行数と使用数に開きがある場合、配布した特典チケットの使用率が低いことになるため、特典内容がユーザーのニーズに合っていない可能性があります。ショップカードを積極的に利用してもらうために、ユーザーが欲しいと思える特典内容を再考してみてください。
また、発行済みカードに対して特典チケットの発行数が少ない場合は、特典獲得の条件が厳しくゴールまでたどり着く人が少ないことが考えられます。ポイント付与や特典獲得の条件が店舗の利用者に合うよう、ショップカード運用のルールを見直してみてください。
ショップカードの利用データを分析することは、ショップカード運用における様々な課題を見つける手掛かりとなります。利用状況のデータからショップカードの効果的な運用につなげたい人は、分析機能を利用してみましょう。
まとめ
LINE公式アカウントのショップカードは、LINEアプリでカードをダウンロードしてもらい、ポイント付与QRコードを読み込むことでポイントが貯まるシステムです。カードの設定とポイント付与QRコードの作成が完了すればすぐに利用を開始できます。
ショップカードを集客につなげるコツは、多くのユーザーにショップカードの存在を周知させることです。ショップカードの宣伝には複数の導線を作っておくことで、様々な状況のユーザーへ利用をうながすことができます。
また、ユーザーが利用したいと思えるショップカードを作成することも大切です。LINE公式アカウントの分析を使えばショップカード運用の課題を見つける手掛かりにもなるため、分析を利用して改善を重ね、効果的な集客につなげましょう。