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LINE広告クリエイティブとは?事例や作成のコツを解説
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株式会社SoLabo(ソラボ)は、SEO、コンテンツ制作、SNS戦略からデータ分析まで、総合的なデジタルマーケティングでお客様のビジネスをサポートします。
WEB広告を出している人の中には、「LINE広告を利用したい」、「LINE広告を利用しているけど広告の伸びが悪い」などと考える人もいるでしょう。LINE広告のクリエイティブは、多彩な配信面とフォーマットが用意されているため、様々なユーザーに自社の広告を見て貰うことができます。
この記事では、LINE広告のクリエイティブの出稿までの流れや広告作成のコツについて解説します。LINE広告のクリエイティブを初めて作る人やクリエイティブ作成がうまくいかない人は参考にしてみてください。
LINE広告のクリエイティブとは広告バナーを指す
LINE広告のクリエイティブとは、LINE広告に掲載する広告バナーを指します。
LINE広告に出稿できるクリエイティブは静止画と動画の二種類があり、ユーザーに対して提示したい情報量によって使い分けることが可能です。
クリエイティブのサイズは掲載面によってフォーマットがあるため、自由なサイズで入稿することはできません。そのため、事前にフォーマットを確認し、出稿できるサイズでクリエイティブを作成するようにすると良いでしょう。
クリエイティブが配信される広告掲載面と対応フォーマット
クリエイティブが表示される掲載面と対応フォーマットには、様々な種類があります。LINE広告は特定の配信面を選んでクリエイティブを配信することはできませんが、静止画・動画とテキストを入稿することで各フォーマットに対応した配信面が自動的に選択され、広告が配信される仕組みとなっています。
フォーマット | 広告配信面 |
Card
静止画(1200 x 628px)と動画(画面比率1:1) |
静止画:全配信面対応
動画:トークリスト、ホーム以外のすべてで配信可能 |
Square
静止画(1080 x 1080px)と動画(画面比率1:1) |
静止画:LINEマイカード以外で配信可能
動画:トークリスト、LINEマイカード、ホーム以外で配信可能 |
画像(小)
静止画専用(600 x 400px) |
トークリスト、LINE NEWS、ホーム、LINEファミリーアプリ、LINE広告ネットワークにて配信可能 |
画像(アニメーション)
静止画(600 x 400px)でイラストやテキスト等のモーション再生が可能 |
トークリストのみ配信可能 |
Vertical
動画専用(画面比率9:16) |
LINE VOOM、LINEファミリーアプリ、LINE広告ネットワークにて配信可能 |
カルーセル
静止画(1080 x 1080px)専用のフォーマット 1つの広告枠にスライド式で画像を最大10点掲載可能 |
LINE NEWS、LINE VOOM、LINEポイントクラブ、公式アカウントのカルーセルにて配信可能 |
様々な面で広告配信を行いたいならばCardやSquare、ユーザーのアクティブ率が高いトークリストでの広告配信に絞りたい場合は画像(小、アニメーション)、LINE VOOMで動画広告を配信したい場合はVertical、LINE公式アカウントと同時運用ならカルーセルを利用するなど、どこに配信したいかを想像し、工夫して広告作成を行ってみてください。
クリック率を上げるためには、同じ商材でも広告は1パターンのみの作成ではなく、サイズパターンや訴求軸を分けて複数のクリエイティブを制作してみましょう。
画像は静止画と動画から選択できる
LINE広告では、ほぼ全ての配信面で静止画と動画からフォーマットを選択することができます。どちらのフォーマットにも強みと弱みがあるので、確認していきましょう。
動画は静止画と比較すると情報量が多く、ユーザーに残せるインパクトが大きいのが強みです。視聴時間が3秒を超える動画は視聴完了率も高くなる傾向にあるので、冒頭を工夫することでユーザーの目に留まりやすくなり、クリックの増加が見込めます。一方で、静止画に比べ制作コストが高く、製作時間が長いため作り分けに対応しにくい部分が難点です。
静止画と動画の互いの強みと弱みを把握し、自社広告に適していると思う方を選択し、広告作成を行いましょう。
LINE広告クリエイティブ作成のコツ
ユーザーがクリックしたくなるLINE広告のクリエイティブを作成するためには、いくつかのコツがあります。LINE広告でユーザーの目を引くクリエイティブを作るためには、以下のポイントを押さえて広告作成を行ってみてください。
・モバイルサイズを意識する
・同じ広告でも複数の訴求軸でクリエイティブを用意する
・訴求はLINE広告の規約を破らないように作る
LINEならではの配信方法が多いため、それらを活かしたクリエイティブを作成するとよいでしょう。
モバイルサイズを意識する
LINE広告を作成する際は、モバイルサイズを意識して広告作成を行いましょう。LINEやLINEファミリーアプリは、スマートフォンで閲覧されるアプリケーションであるため、モバイルで見た時の印象がクリック率に繋がるためです。
モバイルで見た時の印象が良くない場合として、広告内にメッセージを盛り込みすぎて文字や商品イメージが小さくなってしまい視認性が悪くなる場合や、全ての要素が同じサイズ感で配置されていて、強調すべき要素が目に入ってこない場合などがあります。
モバイルでクリックされるクリエイティブを目指すなら、メッセージを詰め込みすぎず、重要度の高い訴求の文字を大きくするなど、視認性が向上されるように工夫しましょう。
同じ広告でも複数の訴求軸でクリエイティブを用意する
同じ広告でも複数の訴求軸でクリエイティブを作り分けましょう。LINE広告の配信面となるLINEや各種ファミリーサービスでは、利用するユーザーによって属性や興味・関心も異なるため、一つの広告だけでは獲得できないユーザーも存在するからです。
同じ製品の広告でも「期間限定で1000円引き」など、期間限定のキャンペーンや価格を押し出した広告に魅力を感じる人や、「売上500万本突破」など実績や口コミで押し出した広告に魅力を感じる人など、訴求内容によって広告をクリックするユーザーは変わります。クリック数を重視するならば、多数のパターンを用意し、成果の出たものをもとに新しいクリエイティブを作成するようにしましょう。
広告のサイズだけを作り分けるのではなく、複数の訴求軸でクリエイティブを作り分け、配信効果を見極めましょう。
訴求はLINE広告の規約を破らないように作る
広告の訴求内容は、LINE広告が定める規則を破らないように作りましょう。規則を破った広告を作成している場合、審査に通らず広告が掲載されない可能性があるからです。
規則にはユーザーが不快になる表現の禁止や誇張表現や嘘の表記禁止、宗教やアダルトなどの広告掲載の禁止等があります。
たとえば、「白髪が多い人はみんなこれ使ってる!白髪が全部なくなる!」と書かれた広告を審査に出しても、審査には通りません。理由としては、白髪を気にしている人に対してコンプレックスを煽っている表記と、白髪が全部なくなるという誇張した表記があるためです。このように、ユーザーが広告通りの効果を得られない訴求は審査落ちとなります。
審査落ちにならないためには、LINE社が定めているガイドラインを確認し、自社クリエイティブがガイドラインに反していないかを確認してみましょう。
審査落ちに関する詳しい内容は『LINE広告のクリエイティブ審査に落ちる理由と必要な期間を解説』を確認してください。
LINE広告のクリエイティブ事例
LINE広告のクリエイティブ事例として、株式会社SoLaboの広告事例を解説します。クリック数が多かったものを抜粋し、担当者にクリエイティブに関する見解を聞きました。
上記の広告は、SoLabo運用の公式アカウントである「補助金ガイド」に関する広告の中でもクリック数が多い広告です。600×400の画像(小)サイズで出稿し、LINEのトーク画面上部に掲載されました。クリエイティブの左隣には「補助金申請手続きの疑問解消しませんか」というタイトルをつけ、広告配信を行いました。
画像(小)は、LINEトークリストに表示されるため、インプレッション(広告が表示された数)が稼ぎやすいという特徴があります。クリックされるためには、その基盤となるインプレッション数が必要なので、表示されやすいといった特性が有利に働いた可能性があります。
上記の広告は「創業融資ガイド」に関する広告の中でもクリック数が多い広告です。1,200×628pxのCardで出稿し、「スムーズな融資申請をプロがサポート!」というタイトルをつけ、広告配信を行いました。
融資はあくまで解決策であるので、ユーザーが達成したいことは別にあることが多く「新規開業」「独立」「事業拡大」などのベネフィット(商品やサービスを通じて提供できる便益)訴求がユーザーに刺さった可能性が挙げられます。また、無料診断というCTA(行動喚起)が融資を目指す上でのファーストステップとして魅力であったことも考えられます。
インプレッション数が稼ぐことができる配信面に配信されるよう広告のサイズを工夫することや、訴求軸を増やしユーザーに自分事と思わせられるような広告を作成したものはクリック数が多い傾向にありました。
しかし、クリエイティブの出来のみでインプレッション数やクリック数が完全に決まるわけではありません。配信面によっても数値は変わるので、様々なサイズや訴求パターンのクリエイティブを作成し広告の検証、改善を行いましょう。
検証を通じてクリエイティブを見直す
広告出稿後は定期的にクリエイティブの成果を検証しましょう。広告の成果を検証することによって、配信効果向上を図るための策を練ることができるからです。
配信効果が悪くなる原因として、広告を見つけてもらえない、広告を見つけてもタップされない、動画の場合、視聴の途中で離脱されるなどが挙げられます。広告がタップされた後は、コンバージョン(注文、購入など)せずに離脱されており、広告配信の成果が得られていないことになります。
これらの課題をクリアしクリック率や購入率を向上させるためには、それぞれのポイントでユーザー目線になり、ユーザーのニーズを推察してクリエイティブを改善する必要があります。検証に基づいた改善を何度も行うことで、クリエイティブをより良いものに作り替えていきましょう。
まとめ
LINE広告のクリエイティブは主に広告バナーを指し、クリエイティブのフォーマットや訴求内容によって広告の配信面や閲覧するユーザーの層が変わります。
クリエイティブは1パターンのみを配信するのではなく、様々なサイズや多方面の訴求内容で広告を作成しましょう。
広告の配信後は定期的に結果を検証し、クリック率が多かった広告のみを残す、広告の訴求軸を変えて再配信を行うなどの改善を行いましょう。