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LINE広告で出稿できる動画のサイズと長さを解説
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株式会社SoLabo(ソラボ)は、SEO、コンテンツ制作、SNS戦略からデータ分析まで、総合的なデジタルマーケティングでお客様のビジネスをサポートします。
LINE広告では、静止画の他にも動画の出稿が可能です。静止画と比較して製作コストが掛かるデメリットがあるものの、動画は視聴してもらえればユーザーに多くの情報を届けられるというメリットも存在します。
しかし、サイズや長さなどの入稿規定を確認してから制作しないと出稿できない動画を作ってしまうかもしれません。また、動画の効果を高めるには冒頭から訴求を行い3秒到達率を高めるなど、配信効果を高めるための注意点があります。
この記事では、LINE広告に出稿できる動画のサイズや長さについて解説していきます。動画広告に適応される課金形態についてもあわせて解説しますので、これから動画広告を出稿してみたい人は参考にしてください。
LINEの動画広告で利用できるフォーマットのサイズ
LINEの動画広告が配信できるフォーマットは、Card、Square、Verticalの3種類のサイズがあります。
【動画広告が配信できるフォーマットのサイズ】
クリエイティブの種類 | サイズ(アスペクト比) | ファイルサイズ |
Card | 16:9 | 最大1GB以下 |
Square | 1:1 | 最大1GB以下 |
Vertical | 9:16
LINE VOOM上では3:4の比率となり、上下が切れて表示される (全画面再生で9:16に戻る) |
最大1GB以下 |
動画のファイル形式に関しては、mp4とMOVの2つが対応しています。
LINE広告は縦長画面のスマートフォンで表示されるので、横長に表示されるCardと比較してSquareとVerticalは表示面積が広くなり、ユーザーからの視認性が向上し広告を見てもらえる可能性が高まります。
各フォーマットの対応する配信面
Card、Square、Verticalの各フォーマットに対応するLINE広告の動画の配信面は次のようになります。
【LINE広告で動画が配信できる配信面】
配信面 | Card・Square | Vertical |
ホーム画面 | 〇 | × |
トークリスト | × | × |
LINE オープンチャット | × | × |
LINE NEWS | 〇 | 〇 |
LINE VOOM | 〇 | 〇 |
ウォレット | 〇 | × |
LINEポイントクラブ | 〇 | × |
LINEショッピング | 〇 | × |
LINEチラシ | 〇 | × |
LINEマイカード | 〇 | × |
LINE Monary | 〇 | × |
LINE レシート | 〇 | × |
LINE ファミリーアプリ | 〇 | 〇 |
LINE広告ネットワーク | 〇 | 〇 |
CardとSquareは配信面が共通しており、トークリストとLINEオープンチャットを除く全ての配信面で表示されます。Verticalは画面占有率が高く視認性に優れるものの、LINE NEWSやLINEの展開するSNSであるLINE VOOMなど一部の配信面でしか表示されません。
また、動画を出稿する配信面を選択することはできません。管理画面から動画広告の設定をすると、各フォーマットが対応している配信面のいずれかに自動で配信されます。
配信面と視認性が異なるため、動画広告の成果をあげたい時は単一のフォーマットのみを入稿するのではなく3つのフォーマットをそれぞれ1つずつ設定すると良いでしょう。動画は静止画と比べて製作コストが重いですが、一つの動画のアスペクト比を変更するだけでも入稿は可能です。
LINE広告の配信面については『LINE広告の配信面の種類と対応する画像サイズについて解説』を参考にしてみてください。
LINE広告で出稿できる動画の長さ
LINEの動画広告の長さはCard、Square、Vertical全て5秒以上600秒(10分)以内という入稿規定があります。5秒以下、600秒以上の動画広告は出稿できないので出稿する際は注意しましょう。
各フォーマットの詳しい入稿規定についてはLINE for Businessの『LINE広告クリエイティブの制作』を確認してください。
動画広告の効果を上げるなら3 秒到達率を意識する
動画広告の効果を上げるなら、動画全体の長さよりも3秒到達率を上げられるように意識しましょう。3秒到達率は効果検証の際に利用される一つの指標であり、この数値が高いほど広告が最後まで見られる可能性が高い傾向にあるためです。
3秒到達率を上げるためには、最初から訴求内容を出しておくのがポイントです。数秒後に訴求内容が出てくる動画広告だと、訴求内容が表示される前にユーザーが離脱する可能性があります。
たとえば、サムネイルや動画の冒頭から価格や商品の特徴を記載しておくなど、ユーザー側も商品の特徴を理解しやすく、興味を持ってくれれば3秒以上動画を見てくれる可能性が高まります。
一方、ストーリー性をもたせた代わりに冒頭から本題に入らない動画広告は何の広告か分かりにくいため、再生されても3秒以内に離脱されてしまうケースが多くなります。
検証画面でも3秒到達率の数値を確認することができます。定期的に3秒到達率を確認し、配信効率の良い動画クリエイティブを探していくのが良いでしょう。
動画広告の課金形態はインプレッション課金
LINEの動画広告の課金形態はCPM課金(インプレッション課金)です。
CPM課金とは、指定したインプレッションにかかる費用の平均を算出して最終的なインプレッション数に応じて掲載費用が課金される形式のことです。LINE広告においては、動画が1000回表示された金額や指定した秒数への到達率で課金額が決まります。
LINE動画広告のCPM課金は、入札方法によって最低設定価格が異なります。
【動画広告の最低設定価格】
入札方法 | 最低設定価格 |
自動入札 | 1回の3秒再生達成につき1円~
1回の動画100%再生につき2円~ |
手動入札 | 1000インプレッションにつき200円~ |
たとえば、自動入札で「1回の3秒再生達成につき1円」を選択した場合は1ユーザーが自社広告を3秒以上再生したタイミングで課金がなされます。
広告出稿時に入札金額を設定するので、予算に応じた広告配信を行うことが可能です。広告が表示されすぎて課金額が希望よりも高くなりすぎるといった心配はありません。
入札方法の選択は自身で行えますが、LINE社は機械の自動学習が付いている自動入札を推奨しています。自社に広告運用担当者がいる場合は、手動入札で入札額を適宜変更しても良いでしょう。
広告の入札方法など詳しい内容は、『LINE広告の入札方法やコツを解説』を確認してください。
まとめ
LINE広告で出稿できる画像サイズはCard、Square、Verticalの3種類があります。それぞれ視認性と配信面が異なるため、単一のサイズでなく自社広告にあうフォーマットを探してみると良いでしょう。
また、長さは最大600秒の動画を入稿できますが、全体の長さだけでなく3秒到達率を高めるなど、配信高めるなら動画の内容にも工夫が必要です。