LINE運用・配信代行
LINE広告のオーディエンスの種類と配信方法を解説
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株式会社SoLabo(ソラボ)は、SEO、コンテンツ制作、SNS戦略からデータ分析まで、総合的なデジタルマーケティングでお客様のビジネスをサポートします。
LINE広告を利用している人の中には、特定のユーザーに絞って配信をしたいと考える人もいますよね。LINE広告のオーディエンス配信を活用すると、自社広告に興味のある可能性の高いユーザーに配信できるので配信の効率が上がります。
この記事では、LINE広告のオーディエンスの種類と配信方法を解説します。オーディエンスを利用して効率よく自社広告を配信したい場合は参考にしてみてください。
LINE広告では2つのオーディエンスを活用できる
LINE広告では、オーディエンス配信とオーディエンスセグメント配信の2つを利用できます。
名称 | 概要 |
オーディエンス配信
|
自社の持つユーザー情報をLINEにアップロードすることで、顧客情報に一致するユーザーや類似するユーザーに配信を行う |
オーディエンスセグメント配信 | LINE社の持つデータを基に基本属性や購買思考、趣味関心などから配信するユーザーを絞る |
オーディエンス配信とオーディエンスセグメント配信は併用が可能です。たとえば、オーディエンスで自社サイトに一度でも閲覧したユーザーを指定し、その上オーディエンスセグメント配信で25歳以上の男性のみ指定して配信を行う、といった配信方法も可能です。
オーディエンスを指定して配信することで、自社広告に興味のある可能性の高いユーザーのみにアプローチ出来るようになり、配信の効率が上がります。そのため、上手く2つのオーディエンスを活用していくと、購入の可能性が高いユーザーに広告を配信できます。
LINE広告オーディエンスの種類は8種類
LINE広告オーディエンスの種類は8種類です。
【LINE広告の管理画面で作成できるオーディエンス】
オーディエンス名 | 概要 |
ウェブトラフィックオーディエンス | LINE Tagのトラッキング情報を基に、サイト訪問ユーザーのオーディエンスを作成できる
サイト内購入などのイベントに基づいたオーディエンスの作成が可能 |
モバイルアプリオーディエンス | アプリを開いた人やアプリ内で購入をした人など、アプリ内で発生したイベントに基づいてオーディエンスを作成できる |
IDFA/AAIDアップロード | 保有しているIDFA(Apple端末向けに発行しているモバイル端末ID)/AAID(Android端末向けに発行しているモバイル端末ID)データを用いてオーディエンスを作成できる
後からオーディエンスの追加や更新も可能 |
電話番号アップロード | 保有している電話番号を用いてオーディエンスを作成できる
後からオーディエンスの追加や更新も可能 |
メールアドレスアップロード | 保有しているメールアドレスを用いてオーディエンスを作成できる
編集ページで後からオーディエンスの追加や更新も可能 |
LINE公式アカウントの友だちオーディエンス | LINE公式アカウントの友だち、またはブロック中の友だちのオーディエンスを作成できる |
動画視聴オーディエンス | 指定した動画素材の視聴ユーザーのオーディエンスを作成できる
視聴ユーザーの再生率の指定が可能 |
画像クリックオーディエンス | キャンペーンIDを指定して、そのキャンペーンで使用されている画像をクリックした人のオーディエンスを作成できる |
オーディエンスは配信設定、除外設定共に可能です。たとえば、友だち追加広告を出稿している時にLINE公式アカウントの友だちオーディエンスを作成して除外設定を行うと、既に友だちになっているユーザーには広告が表示されません。
友だちオーディエンスを作成して除外設定を行い、友だち分の広告費が抑えられるので無駄な広告費を支払う必要がなくなります。
各オーディエンスをうまく活用し、効率のよい広告配信を行いましょう。
類似オーディエンスの作成もできる
LINE広告では類似オーディエンスの作成もできます。類似オーディエンスを作成すると、自社の顧客に似た傾向のユーザーに対して広告を配信できます。
たとえば、ウェブトラフィックオーディエンスの類似ユーザーを設定すれば、サイト上で過去に購入した顧客と似ているユーザーにオーディエンスを拡張することが可能です。
オーディエンスサイズ(ユーザーの幅)は類似度1%(ユーザーに近い人)~15%(そこそこユーザーに近い人)まで手動もしくは自動で選択が可能です。手動の場合はオーディエンスサイズを任意で選択し、自動の場合はパフォーマンスが担保できるオーディエンスサイズを自動的に調整します。
ソースオーディエンスと類似度が高いほど広告反応率は高まりますが、ユーザーの幅は小さく、リーチできる人数が限られます。逆に類似度が低いほど広告反応率は下がりますが、ユーザーの幅は大きく、配信母数が増えます。
ターゲティングを広げて広告を配信すると、興味関心が薄いユーザーにも広告を配信してしまうので、CPAが高くなる可能性があります。類似配信を利用する場合は、広告費とインプレッション数やCV数が比例していることを確認しながら徐々に広告を表示するユーザーの類似度を広げていくのが良いでしょう。
一方で、予算が少なくCPAを重視する場合は、最初からターゲティングを狭めて類似度の高いユーザーを集めた方がCPAは抑えられます。予算を掛けてでもCVを取るのか、CPAを重視するのかによって、類似度の調整をしていくと良いでしょう。
オーディエンスセグメント配信で行えるターゲティング
オーディエンスセグメント配信は、以下の詳細ターゲティングによって設定が行えます。
【オーディエンスセグメント配信で行えるターゲティング】
- 地域
- 年齢
- 性別
- OS
- 趣味・関心
- 行動
- 属性
- 購買意向
たとえば、「東京都の25歳以上の女性でファッションが好きな人」といった具体的なターゲティングで配信を行えます。
しかし、最初からターゲティングの幅を狭めすぎると配信数が減ってしまい、インプレッションやクリックを確保できなくなる可能性があります。広告の効果を最大化するためにも、最初はターゲティングの幅を狭めすぎないようにしましょう。
一方、CPAを上回ってしまった場合は自社サービスに合致する条件に合うようにターゲティングを狭めていくと良いでしょう。
どのターゲティングが適しているかは、利用する状況や目的によっても異なります。それぞれのターゲティングを把握し、自社広告の配信方法を選択する際にどれが適しているかの参考にしましょう。
オーディエンス配信による効果測定を行う
広告を配信した後は、オーディエンス配信による効果測定を行いましょう。効果測定により全体的な数値の把握を行い、出稿広告の中でも費用対効果の高い広告を知ることができます。
広告のクリック率やインプレッション数が優れていても、受注や成約数が比例していないケースもあります。このような状態に気付かずに広告配信を続けていると、クリック数やインプレッション数が多いので広告の費用は多く請求されますが、広告費と受注、成約数が釣り合わないので結果として広告費を無駄にしてしまいます。
広告はクリック率やインプレッション数のみでなく広告配信数と受注や成約数が釣り合っているかなど、費用対効果を確認しながら総合的な判断のもと広告の管理が大切になります。
伸びない場合はターゲティングの再設定やクリエイティブを見直す
広告が伸びない場合は、ターゲティングの再設定やクリエイティブを見直す必要があります。ターゲティングの幅を狭めすぎていないか、クリエイティブはきちんとターゲティングで設定した層向けになっているかなどをもう一度確認しましょう。
ターゲティングの幅を狭めすぎるとその分広告を見る機会のあるユーザーが減ってしまいます。最初は広い範囲からのオーディエンス設定をおすすめします。
オーディエンス設定以外にも、クリエイティブ訴求等の問題もあります。オーディエンスセグメントで広告の配信設定を男性向けのものにしている場合は、クリエイティブが男性向けになっているかなど、配信ユーザーの属性に合わせたクリエイティブを作成する必要があります。
クリエイティブ作成の際の注意点やコツは『LINE広告のクリエイティブとは?事例や作成のコツを解説』を確認してみてください。
まとめ
LINE広告では、オーディエンス配信とオーディエンスセグメント配信の2つを利用できます。オーディエンス配信とオーディエンスセグメント配信は併用が可能なので、うまく活用することで購入の可能性が高いユーザーに広告を配信できます。
オーディエンスは全部で8つあり、メールアドレスや電話番号などの項目から広告を配信する対象を追加/除外することができます。各オーディエンスをうまく活用し、効率のよい広告配信を行いましょう。
オーディエンスセグメント配信では年齢、性別、地域などから指定して広告を配信する対象を選択することができます。それぞれのターゲティングを把握し、自社広告の配信方法を選択する際にどれが適しているか把握する必要があります。
広告を配信した後は、オーディエンス配信による効果測定を行いましょう。広告が伸びない場合はターゲティングの再設定やクリエイティブを見直す必要があります。
ターゲティングの幅を狭めすぎていないか、クリエイティブはきちんとターゲティングで設定した層向けになっているかなどをもう一度確認しましょう。