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LINE公式アカウントとは?機能や作り方を解説
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株式会社SoLabo(ソラボ)は、SEO、コンテンツ制作、SNS戦略からデータ分析まで、総合的なデジタルマーケティングでお客様のビジネスをサポートします。
自社のLINE公式アカウントを作成し、集客や売り上げの向上を行いたい人はいますよね。LINE公式アカウントを活用すれば、無料で直接ユーザーとやり取りを行えるほか、インターネット上や直接店舗など様々な場面で集客を行うことが可能です。
この記事では、LINE公式アカウントの概要から機能、作り方などを解説します。LINE公式アカウントの利用を検討している人は、参考にしてみてください。
LINE公式アカウントとは
「LINE公式アカウント」とは、企業や店舗用のLINEアカウントを指します。LINE公式アカウントを活用することで、アプリ内の検索や店頭のノベルティなど様々な場面で友だち追加を促し、自社に関心のある質の高いユーザーを集めることが可能です。
また、LINE公式アカウントから配信されるメッセージはDMやメールマガジンと比較して開封率が高いと言われています。当サイトを運営する株式会社SoLaboの運用アカウントでも開封率は50%から60%程度を推移しており、これは同じくSoLaboの運用するメールマガジンの開封率20%と比較しても高い数字です。
他のSNSと比べて、クーポンやショップカードなど集客や販促で活用できる機能が多いのもLINE公式アカウントの強みです。基本的なサービスは全て無料で利用することができるので、まずは機能を試してみたいという場合はアカウントを解説してみると良いでしょう。
LINE公式アカウントで利用できる主な機能
LINE公式アカウントで利用できる主な機能は以下になります。自社のLINE公式アカウントの利用目的に合わせて各機能を活用しましょう。
【LINE公式アカウントで利用できる主な機能】
機能 | できること |
メッセージ配信 | 友だちに対し一斉にメッセージ配信が可能 |
チャット機能 | 友だちと1対1、自動応答でメッセージ配信が可能 |
クーポン配布 | クーポンを作成しメッセージとして配信が可能 |
ショップカードの作成 | 来店時や商品購入時にユーザーがスマートフォンで読み取ることでポイントが付与されるシステムの作成が可能 |
リッチメニューの設置 | クーポンやショップカード、ECサイトや予約サイトなど外部サイトへのリンクを設置可能 |
LINEコール | LINE公式アカウントに無料で通話やビデオ通話が可能 |
リサーチ | 「アカウント満足度調査」の実施が可能 |
LINE VOOM | ショート動画、テキストや画像の投稿が可能 |
上記の機能はすべて無料プランから利用可能です。メッセージ配信は通数にプラン毎の上限がありますが、無料通数以内の配信であれば追加で課金をする必要はありません。
メッセージ配信やLINE VOOMなど情報の発信に向いているものや、クーポンやショップカードのように集客に向いているものなど、機能によって使うシーンや特徴は様々です。全ての機能を無理に活用することは無いので、自社の課題解決にあった機能を活用するようにしてみてください。
メッセージ配信
メッセージ配信とは、LINE公式アカウントに登録している友だちに対して最大3つのテキストメッセージやバナー、スタンプなどを送れる機能です。メッセージ配信をして友だちにアプローチすることで、ウェブサイトへの集客や店舗への来客を促すことができます。
たとえば、飲食店経営のLINE公式アカウントならば新商品の告知をメッセージ配信することで、新商品目当ての友だちの来店を促すことができます。
【メッセージ配信の種類】
配信の種類 | 概要 |
一斉配信 | ブロックされている友だちを除く全ての友だちにメッセージを配信する |
ステップ配信 | 友だち追加したユーザーに対してあらかじめ用意しておいた内容・タイミング・期間でメッセージを自動配信できる |
オーディエンス配信 | 過去の配信を開封したなどの条件を満たす一部のユーザーにのみメッセージを配信する |
メッセージ配信をすると、プラン毎に設定されているメッセージ通数を消費していきます。
メッセージ通数を抑えるのなら一斉配信やステップ配信だけでなく、オーディエンス配信を併用して開封率やタップ率の高い友だちにアプローチをするとよいでしょう。
チャット機能
チャット機能とは、LINE公式アカウントに登録している友だちと1対1でチャットできる機能です。友だちの疑問に答えたり、予約を取ったりと、個別の対応が必要なケースに活用できます。
メッセージ配信と違い、チャット機能ではメッセージ通数を消費しません。そのため、小規模なアカウントや登録者と個別の対応がメインになる理美容店やクリニックなどの業種において活用される機能です。
また、手動での返信の他にも、特定のキーワードに決まった返信を返す自動返信をする応答メッセージの設定も可能です。登録者が1,000人を超えるような大型のアカウントで個別対応が難しい場合は応答メッセージを利用すると良いでしょう。
クーポン
LINE公式アカウントを活用すれば、友だち登録をしてくれているユーザーに対してデジタルクーポンを配布できます。クーポンを配布することで、ユーザーの店舗来店やアカウントへの友だち追加を促すことが可能です。
たとえば、店舗に来店したユーザーに対してアカウント登録すればクーポンで割引できることを伝えれば、友だち数を増やす施策に繋がります。増えた友だちに対してメッセージ配信でクーポンを配布することで再訪問を促すこともできます。
クーポンは友だち全員でなく、セグメント配信やチャット機能で一部のみに配布もできます。また、抽選機能を活用してゲーム要素を与えることでユーザーに楽しんでもらうことで、アカウントのブロック率低減に繋げることも可能です。
クーポンの詳細に関しては、『LINE公式アカウントのクーポンで集客するには?企業の活用事例も解説』の記事を参考にしてください。
ショップカード
ショップカードはLINE上でのポイントカード機能です。ショップカードを導入することで、ポイントを目的とするユーザーの再来店を促すことができます。
紙のショップカードと違って紛失のリスクもなく、使い慣れたLINEアプリでポイントを管理できるようになるため、LINE公式アカウントのショップカードはユーザー側にもメリットがあります。
また、ショップカードの利用状況の分析が可能です。発行したショップカードの利用率からリピーターが来ているのか、付与ポイントから顧客単価がどれくらいなのか分析できるようになります。
なお、ショップカードの特典は運用者側で準備が必要です。そのため、割引クーポンなど魅力的な特典を用意することで、ユーザーに再訪問してポイントを溜めるだけの楽しみを提供できるよう工夫すると良いでしょう。
ショップカードの詳細に関しては、『LINE公式アカウントのショップカードで集客するには?作り方と効果的な使い方を解説』の記事を参考にしてください。
リッチメニューの設置
リッチメニューは、トーク画面下部に固定で表示されるメニュー機能を指します。リッチメニューを設定することで、登録している友だちのアクションを引き出すことができるようになります。
たとえば、リッチメニューにショップカードや予約ボタンを設置すれば来店を促すことができます。他にも外部リンクを設置することで、オウンドメディアの閲覧数を増やしたり、ECサイトへの誘導が可能になったりします。
リッチメニューはトーク画面に常に表示させられるので、メッセージ配信をせずともユーザーの行動を喚起できるというメリットがある一方、画面の幅を取るのでメッセージの既読率を下げる原因になる可能性があります。リッチメニューは非表示設定もできるので、メッセージの閲覧を重視するのなら、リッチメニューは非表示にしておくと良いでしょう。
リッチメニューの詳細に関しては、『LINE公式アカウントのリッチメニューの設定方法と活用事例』の記事を参考にしてください。
LINEコール
LINEコールは、ユーザーからLINE公式アカウントに無料で通話やビデオ通話ができるサービスです。登録している友だちに対して急ぎの要件を通話で伝えたり、チャットだけではニュアンスが伝わりづらい内容を口頭で補足したりすることができます。
LINEコールは公式アカウント側からユーザーに電話をかけることはできません。LINEコールを使いたい時は個別チャットで通話リクエストを送り、ユーザー側からコールをするように促す必要があります。
なお、有料プランであればLINEコールの着信を店舗の電話など任意の電話番号にも転送可能です。LINE公式アカウントの管理者と電話の受付を分けたい時には転送機能を活用すると良いでしょう。
LINEコールの詳細については、『LINE公式アカウントで電話はできる?LINEコールの活用方法』の記事を参考にしてください。
リサーチ
リサーチとは、登録している友だちから無料で意見を集める機能です。リサ―チのレポートからユーザーの満足度を調査し、アカウントの運用の仕方を改善するのに活用できます。
リサーチを実施にプランや登録者の制限はありませんが、最低でも20人以上からの回答が得られなければレポートのダウンロードができません。友だち数が100人未満のアカウントで20件以上の回答を集めるためには、クーポンの配布など特典を用意するなど工夫が必要になるでしょう。
また、リサーチ機能を1度使うと90日間のインターバルが必要になるほか、パソコン版の管理画面からでないとリサーチの作成ができません。
リサーチ機能の詳細に関しては、『LINE公式アカウントでアンケートを取れる?リサーチ機能の使い方を解説』の記事を参考にしてください。
LINE VOOM
LINE VOOMはショート動画、テキストや画像をタイムラインに投稿をすることができる機能です。投稿内容は友だち以外のユーザーも閲覧することができ、「いいね」やコメントなどのアクションをすることができます。
とくに飲食店や小売店など店舗のアカウントであれば、LINE VOOMに新作や店舗内装などの画像や動画を投稿することで商品に興味を持ってもらい、来店やLINE公式アカウントへの友だち登録を促すなどの活用方法が考えられます。
LINE VOOMへの投稿は無料でできる他、インプレッションやクリックの分析も可能です。とくに友だち以外のKINEユーザーに無料でアプローチできる機能でもあるので、友だち登録数や来店者を増やしたい人はLINE VOOMを活用してみると良いでしょう。
LINE VOOMの詳細に関しては、『LINE VOOMとは?LINE公式アカウントからの投稿方法やタイムラインとの違いを解説』の記事を参考にしてください。
LINE公式アカウントは無料で開設できる
LINE公式アカウントは無料で開設可能です。LINE公式アカウントの利用プランは3種類あり、そのうちコミュニケーションプランは無料で利用可能です。
【LINE公式アカウントの料金プラン】
名称 | 月額固定費 | 無料メッセージ上限 | 追加メッセージ |
コミュニケーションプラン | 0円 | 200通/月 | 不可 |
ライトプラン | 5,000円(税別)
5,500円(税込) |
5,000通/月 | 不可 |
スタンダードプラン | 15,000円(税別)
16.500円(税込) |
30,000通/月 | ~3円/通(税別) |
アカウント開設時は自動でコミュニケーションプランに設定されているので、どのプランでLINE公式アカウントを運用するかは登録している友だち数とメッセージ配信の頻度で決めると良いでしょう。
LINE公式アカウントの料金についての詳細は『LINE公式アカウントの料金について解説』を参考にしてください。
LINE公式アカウントの作り方
LINE公式アカウントの運用を始める時は、個人のLINEアカウントから作成するか、メールアドレスを入力してビジネスアカウントを作成します。スマートフォン、PCどちらでもLINE公式アカウントへのログインが可能です。
ログイン後は、次のような初期設定をする必要があります。
【初期設定】
- 基本情報の登録(アカウントの設定)
- 「プロフィール」の設定
- 「あいさつメッセージ」の設定
「あいさつメッセージ」とは、ユーザーがLINE公式アカウントを友だち追加、もしくはブロックを解除した際に自動的に送られる1通目のメッセージです。 プロフィールとあいさつメッセージは友だちになるユーザーの目に触れる点なので、配信したい内容に合わせて設定を変更しましょう。
LINE公式アカウントには2つの種類がある
LINE公式アカウントには、「認証済アカウント」と「未認証アカウント」の二種類があります。
認証済アカウントは一定基準の審査を通過することで取得できる青色のアカウントバッジが付与されたアカウントです。未認証アカウントは個人・法人を問わず審査不要ですぐに作成することができるアカウントで、グレーのバッジが付与されています。
認証済アカウントのみ利用できる機能は以下になります。
【認証済アカウントのみ利用できる機能】
- 認証済アカウントのバッジ(青色)が付与される
- LINEアプリ内の検索結果に表示される
- 認証済みアカウント限定の有料ノベルティの購入、販促用ポスターデータが無料でダウンロードできる
- LINEの関連サービスにクーポンを表示できる
- 「友だち追加広告」が利用できる
検索結果の表示や友だち追加広告などユーザーの目に止まる機会が増えるため、LINE公式アカウントを活用して集客や売り上げアップを目標にするのであれば、認証済アカウントの活用を考えてみてください。
まとめ
「LINE公式アカウント」とは、企業や店舗用のLINEアカウントを指します。検索や店頭など様々な場面でアカウントへの友だち追加を促すことで、自社に関心のあるユーザーを集めることができます。
LINE公式アカウントの作成と基本的なサービスは全て無料で利用することができ、まずは機能を試してみたいという場合でもすぐに運用を始めることができます。
LINE公式アカウントは、様々な業種で活用することが可能です。自社に合った機能を活用し、集客や売り上げの向上に役立てましょう。